PRESSRELEASE プレスリリース

第16016号

新興国を中心に市場拡大白物・小物家電の世界市場を調査
−2020年市場予測(2015年比)−
ルームエアコンは1億3,560万台(10.4%増)、浄水器は9,059万台(21.1%増)

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、世界の経済不安の影響を受け、また業界再編が進む主要白物家電及び小物家電34品目の世界市場を調査した。その結果を報告書「グローバル家電市場総調査 2016」にまとめた。

この報告書では、家電34品目を「衣住関連」「調理関連」「空調・給湯関連」「パーソナルケア関連」の4カテゴリーに分類し、国・地域別の各社の生産動向や需要動向を分析した。また、新たな調査項目として、中国など部材メーカーの事業実態、コンセプト家電の最新動向と今後の展開状況についてもまとめた。

◆調査結果の概要

家電世界市場

2015年
2020年予測
2015年比
衣住関連
4億3,357万台
4億7,501万台
109.6%
調理関連
7億4,874万台
7億9,257万台
105.9%
空調・給湯関連
4億3,349万台
4億5,602万台
105.2%
パーソナルケア関連
7億1,851万台
7億9,811万台
111.1%

2015年の世界経済は、中国経済をはじめとする低迷や米国の利上げ発表(12月に実施)などの不安要素を抱えており、家電市場にもその影響が広がった。また、2015年から2016年の年明けにかけて、世界的に家電業界の再編が劇的に進んだが、日本でも一部家電メーカーが今後の事業の在り方を模索しており、業界再編の波が押し寄せている。このような状況下、主要な白物・小物家電市場は微減または横ばいが予想される一方で、浄水器、温水洗浄便座、ロボット掃除機などの注目家電は、新興国を中心とした市場拡大が期待される。

衣住関連では、2015年に洗濯機やアイロン、掃除機が落ち込んだ。2016年からプラス成長に回復し、その後も微増が続くとみられる。一方、浄水器や温水洗浄便座などは好調となっている。

調理関連では、冷蔵庫、電子レンジ/電気オーブンレンジが落ち込んだが、そのほかの小物調理家電は微増となった。特に中国ではインターネット通販が活況を呈し、市場拡大に寄与している。

空調・給湯関連では、電気給湯器、ルームエアコンが2015年に中国での販売が落ち込んだ。換気扇は、日本、インドネシア、中南米、ロシア、北アフリカが落ち込んだ。一方、空気清浄器は、中国が落ち込んだものの、普及率がまだ低い国々では伸びており、今後も市場拡大は続くとみられる。

パーソナルケア関連では、中国及び新興国の生活水準向上に伴い、健康、美容関連製品の購買意欲が高まり、市場は拡大した。中国では、インターネット通販の人気が市場拡大に貢献している。日本では、インバウンド効果により、販売が堅調となった。今後も市場は安定的な成長を維持していくとみられる。

◆注目市場

1.ルームエアコン

2015年
2020年予測
2015年比
ルームエアコン
1億2,282万台
1億3,560万台
110.4%

2015年は、ベトナム、フィリピン、インド、北米、トルコの販売が比較的堅調であり、また、猛暑であった欧州では好調となったが、インドネシアや日本の販売が低迷したため、市場は縮小となった。2016年は、米国が利上げに転じたことで新興国市場は不安定な状態に陥り、市場は低迷が予想されるが、中長期的には新興国への普及を中心に微増が続くとみられる。

生産台数が最も多いのが中国で、市場の7割を占める。内需の大幅な落ち込みにより2015年の生産台数は大きく減少した。中国に次ぐのが東南アジアで、市場の1割を占める。韓国系メーカーなどが減産した結果、生産台数は前年割れとなった。

2.洗濯機/洗濯乾燥機

2015年
2020年予測
2015年比
洗濯機/洗濯乾燥機
1億0,754万台
1億1,737万台
109.1%

2015年は、インドやトルコの販売が比較的に堅調であった。中国をはじめ、日本、インドネシア、ブラジル、ロシアなどが振るわなかったことから、市場は1億754万台と、前年比微減となった。今後数年は、中国経済の低迷など不安要素があるため、依然として厳しい市場環境が続くと予想されるが、人口増加がみられかつ普及率が低い新興国の需要が市場を支えながら、市場は微増が続くとみられる。

中国での生産台数が市場の5割強を占める状況は変わらないが、今後内需が拡大していくインドでの生産増加が予想される。

3.温水洗浄便座(シート型・便器一体型)

2015年
2020年予測
2015年比
温水洗浄便座(シート型)
611万台
738万台
120.8%
温水洗浄便座(便器一体型)
283万台
332万台
117.3%

日本を筆頭にアジア各地域の販売が市場の大部分を占めている。中国をはじめ、アジア各地域の普及率は低く、今後は便器一体型も含めて需要が高まっていくと予想される。

便器一体型では、ここ数年、高級便器メーカーを中心に新製品の投入が相次いでおり、多機能トイレに文化的受容性の高い欧州や富裕層人口が増加している中国での販売増加が期待されている。日本以外の国・地域における販売はまだまだ増加の余地があり、市場は徐々に拡大するとみられる。特に住宅用に加え、業務用途開拓がみられる。

シート型は、日本や中国といったアジアでの生産台数が市場の大部分を占める状況に変わりはないが、今後は東南アジアでの生産が伸びるとみられる。従来韓国や中国系メーカーのOEMを受けていた欧米系メーカーが、徐々に自社生産を拡大させる動きがみられる。また、近年日系メーカーはアジア及び欧米市場への本格展開を目指しており、今後海外での生産体制を充実させると予想される。

◆調査対象

衣住関連
洗濯機/洗濯乾燥機、アイロン、掃除機、ロボット掃除機、浄水器、アルカリイオン整水器、温水洗浄便座(一体型)、.温水洗浄便座(シート型)
調理関連
冷蔵庫、電子レンジ/電気オーブンレンジ、IHクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機、トースター、ジューサー/ミキサー、コーヒーメーカー/エスプレッソマシーン、フードプロセッサー/フードチョッパー 、電気ケトル、炊飯器
空調・給湯関連
ルームエアコン、電気給湯器、換気扇、扇風機、空気清浄機
パーソナルケア関連
メンズシェーバー、レディースシェーバー/脱毛器、ヘアドライヤー、ヘアアイロン、.美顔器、電動歯ブラシ、血圧計、体重計/体組成計、歩数計/活動量計、体温計、マッサージチェア

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2016/02/19
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