PRESSRELEASE プレスリリース

第21119号

特別高圧受変電設備の国内市場を調査
―2025年市場予測(2020年比)―
●ガス絶縁開閉装置 383億円(3.2%増)
~データセンターや都市部の再開発案件、再生可能エネルギーシステムでの需要を中心に拡大~
●特高変圧器 758億円(5.7%増)
~都市部の再開発案件や再生可能エネルギーシステムでの新規需要増加に伴い、伸長~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、都市部における再開発案件のビル、風力発電やバイオマス発電を中心とした再生可能エネルギーシステム、データセンター向けで需要増加が期待される特別高圧(以下、特高)受変電設備の国内市場を調査した。その結果を「大規模受配電システム関連市場の現状と将来予測」にまとめた。

この調査では特高受変電設備としてガス絶縁開閉装置、特高変圧器、特高真空遮断器、特高受変電用避雷器を対象とし、市場規模や参入企業シェアと共にアプリケーション別、定格電圧別、エリア別の需要などを多角的に調査・分析したほか、主要参入企業4社の動向を明らかにした。

◆調査結果の概要

●ガス絶縁開閉装置

2021年見込

2020年比

2025年予測

2020年比

353億円

95.1%

383億円

103.2%

ガス絶縁開閉装置は、主な需要先である電力会社や工場での更新需要が安定しているほか、近年は東京五輪関連や都市部における再開発案件の増加によりビル向けが好調だったことから2020年まで緩やかに市場拡大してきた。2021年は新型コロナの流行により、設備投資の見直しや延期がみられたことから、一時的に市場縮小するとみられる。2022年に市場は拡大に転じ、2023年には2020年の市場規模まで回復するとみられる。今後の新規需要先として、データセンターや都市部における再開発案件のビル、風力発電やバイオマス発電を中心とする再生可能エネルギーシステム、2025年の大阪万博開催に向けた商業施設やホテルなどが注目される。特に、風力発電やバイオマス発電向けでは、120kV以上の電圧帯製品の採用が先行している。

●特高変圧器

2021年見込

2020年比

2025年予測

2020年比

696億円

97.1%

758億円

105.7%

特高変圧器は、工場や電力会社での安定した更新需要に加え、ビル向けが東京五輪関連や都市部における再開発案件の増加による新規需要を受けて好調となったことで、市場拡大してきた。2021年は、東京五輪関連のビルでの需要が落ち着いたことや、新型コロナ流行の影響による国内景気の減退などから一時的に縮小するとみられる。2022年以降は都市部の再開発案件や、風力発電やバイオマス発電を中心とした再生可能エネルギーシステムで新規需要の増加が予想される。また、大阪万博関連の特需も期待される。

◆調査対象

特高受変電設備

・ガス絶縁開閉装置

・特高真空遮断器

・特高変圧器

・特高受変電用避雷器


2021/12/07
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。