PRESSRELEASE プレスリリース

第20108号

<速報>免疫機能向上に関連する食品の成分素材の最新動向
―2020年市場見込(2019年見込比)―
●有用菌(プロバイオティクス) 93億円(16.3%増)
~免疫機能の調整や賦活のイメージが浸透したことで発酵乳など関連商品で需要が増加~
●プロポリス 21億円(5.0%増)
~新型コロナウイルス感染症対策の有力素材として再注目され、市場拡大~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に注目される免疫機能向上に関連する食品素材の現時点での最新動向を調査した。その結果を「新型コロナウイルスで新たな局面を迎える Immune Health関連食品素材の市場実態と将来展望」にまとめた。

この調査では免疫機能向上に関連する食品の成分素材20品目の市場動向を調査・分析した。また、機能成分・素材メーカーや最終商品メーカーの現状を捉えると共に食品に関する「法制度」やプロモーションの課題と方策などについても整理した。なお、調査は現時点での最新動向である2020年見込の把握に努め、昨年調査の2019年見込の確定は行っていない。今後確定し更新していく。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に体調管理や免疫力を高める消費者意識が向上し、体調・免疫サポート食品市場が拡大している。これをふまえて、ステークホルダーである機能成分・素材メーカーや最終商品メーカーを調査したところ、新型コロナウイルス感染症を意識して新たな取り組みを始めたのは半数に満たなかった。

◆注目の市場

●有用菌(プロバイオティクス)

2019年見込

2020年見込

2019年見込比

80億円

93億円

116.3%

乳酸菌、ビフィズス菌を対象とした。

死菌ブームが落ち着いたものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景にメディアで乳酸菌の腸管免疫系への有用性が取り上げられるなど、免疫機能の調整や賦活のイメージが浸透したことで発酵乳をはじめとした関連商品の需要が増加し、2020年は2019年見込比16.3%増の93億円が見込まれる。

●プロポリス

2019年見込

2020年見込

2019年見込比

20億円

21億円

105.0%

プロポリスはミツバチが収集した樹脂など植物由来物質が蜜蝋と混ざることで精製される成分であり、抗菌作用が確認されている。認知度も高く、サプリメントなどの最終商品では免疫賦活カテゴリーにおいて安定した需要があるものの、商品に対するテコ入れがあまりみられないため市場は停滞していた。2020年は新型コロナウイルス感染症対策の有力素材として再注目され、2019年見込比5.0%増の21億円が見込まれる。ただし、プロポリス関連の商品数が少ないことなどから大幅な増加には至っていない。

●イヌリン

2019年見込

2020年見込

2019年見込比

19億円

19億円

100.0%

水溶性食物繊維および多糖類の一種に分類されるイヌリンは、プロバイオティクスの働きを助けるプレバイオティクスとしての機能が注目されている。大腸内のビフィズス菌がイヌリンを消化することで増殖し、短鎖脂肪酸が産生されることで血糖値上昇を抑制する生理機能が確認されている。

低糖質食品ブームにより需要が増加し、2019年にはヨーグルトのメジャーブランドでイヌリンが配合された商品が発売されるなど、シンバイオティクスの概念における採用が増加した。機能面ではメーカーが独自の研究データを積み上げている状況であり、イヌリンのインフルエンザウイルスに対する予防効果についての発表も確認されている。

●アミノ酸類

 

2019年見込

2020年見込

2019年見込比

BCAA

32億円

33億円

103.1%

L-アルギニン

36億円

36億円

100.0%

L-カルニチン

24億円

25億円

104.2%

L-テアニン

5億円

5億円

100.0%

BCAA、L-アルギニン、L-カルニチン、リラックス機能を有するL-テアニンは機能素材としてスポーツ関連サプリメントなどあらゆる用途で採用されている。

企業や学術機関でシスチン、テアニンなどアミノ酸の免疫機能への関与にフォーカスした様々な研究が行われているが、一般的な認知度は低く、エビデンスは得られているものの新型コロナウイルス感染症の影響による需要増加はみられない。

◆調査対象 ※その他機能素材は市場を算出していない

成分・素材

 

 

・有用菌(プロバイオティクス)

・β-グルカン

・その他機能素材【リポポリサッ

・ラクトフェリン

・必須脂肪酸

カライド(LPS)、西洋カラマ

・プロポリス

・イヌリン

ツ由来多糖類(「レジストエイ

・フコイダン

・冬虫夏草

ド」)、大豆イソフラボン、緑茶

・アミノ酸類

・アスタキサンチン

抽出物(EGCG、テアフラビ

・オリゴ糖

・大麦若葉

ン)、ノニ、ビタミンC、ビタミ

 

 

ンD、オリーブ抽出物】

企業事例

 

 

・アサヒグループ

・キリンホールディングス

・メタジェン

ホールディングス

・サントリーホールディングス

・森永乳業

・アピ

・帝人

・ヤクルト本社

・味の素

・ファンケル

 


2020/10/15
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。