INTERVIEW #09
医療現場や患者さんのニーズを"情報"というカタチで企業に届ける

2017年 キャリア入社

リサーチャー(医療分野)

富士経済 東京オフィス 所属

MK
入社のきっかけ
前職では、医薬品に特化した市場調査の医師取材やアポ取りを専門に行う会社に勤めていました。端的に言うと、調査企画会社やコンサル企業の下請けです。そこでは、医師取材の音声データを依頼元に納品することで業務が終了しておりましたが、「この調査結果は結局どうなったのだろう?」と調査の全貌を知りたいと思うようになりました。そこで転居を機に、調査の企画や報告も含め、一貫して調査に関われる当社に転職しました。
担当している職務
医療分野の部署に所属し、定期的に発刊されるマーケットレポートの作成や、受託調査では医師取材などを行っております。医療といっても、医療用医薬品、臨床検査、医療IT/システム、再生医療、介護などと幅広く、フレキシブルな対応や情報収集が必要とされ、日々学ぶことが多いです。
当社の特徴として、企画、営業、調査など担当は分けておらず、同じ調査に一貫して関わることができます。その分、仕事量は増えますが、顧客のニーズを取りこぼすリスクも少なく、信頼関係を築きやすい点はメリットかと思います。
仕事のやりがい
業界を問わず、現在のマーケティングは顧客志向になっています。しかし、医療用医薬品の場合は少し特殊で、実際に薬剤を服用するのは患者ですが、その前に治療医が効果や副作用、投与サイクル、価格などの様々な観点から処方薬剤を決定しています。よって、製薬企業にとっては医師に自社の薬剤を選んでもらうことが最大の課題となります。我々リサーチャーはこのようなマーケティング課題を解決するために、取材を通して臨床現場のニーズを汲み取り市場動向を俯瞰して分析する力が求められます。地道な努力や苦労も多いですが、自分が関わった調査結果が企業の戦略策定の参考となり、それがいつの日か形を変えて臨床現場や患者さんに還元されることを考えると、とても意義のある仕事だと思っています。
マルチクライアント特別調査企画の流れ
  • Project Start 調査企画立案

    医療関連ニュースや顧客との情報交換など日々の情報収集から、調査ニーズを拾い上げ、ターゲット領域や調査設計を考えて企画書を作成します。
    その後、先輩や上司にアドバイスを頂いたり、部内のミーティングで企画案についてのセッションを行い、企画書をブラッシュアップさせます。

  • 1 MONTH LATER お客様に提案(営業活動)

    企画内容に関心がありそうなお客様に訪問やメールなどで企画案を提案します。
    複数の企業から参加を募ります。

  • 2 MONTH LATER 調査企画成立

    一定数以上の参加企業が集まれば、企画成立となります。
    参加企業の要望や抱えている課題などを細かくヒアリングして調査票を作成します。

  • アポイント取得&取材

    調査票や調査対象が決定したら電話やメール等でアポイントを取得し取材を実施します。1回の取材時間は30分~60分程度です。取材後はレポーティングを行います。

  • 報告書作成

    取材とレポーティングが終了した後、集計分析を行い、報告書を作成します。
    誰が読んでも理解しやすい報告書作成を心がけています。

  • 4 MONTH LATER 報告書納品

    報告書納品時には個別の報告会を実施する場合もあります。
    報告会の最後には質疑応答、情報交換の時間を設け次回の調査に活かします。