PRESSRELEASE プレスリリース

第15064号

メディカルエンジニアリング関連市場を調査
−2016年予測(2014年比)−
国内市場1,441億円(3.7%増) バイオ医薬品関連品目が好調を維持

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、バイオ医薬品市場の伸びやGMP対応などにより拡大するメディカルエンジニアリング関連の国内市場を調査した。その結果を報告書「メディカルエンジニアリング関連市場の最新動向と将来展望 2015」にまとめた。

この報告書では、メディカルエンジニアリング関連市場を培養工程、分離/精製工程、製剤/充填/検査工程、設備/施設、規格試験/分析装置、管理システム、解析装置/細胞の7カテゴリーに分け、現状と将来性を分析した。また、がん免疫細胞療法、ドラッグデリバリーシステム、バイオ医薬品、医薬品受託製造といった医薬品・医薬品関連市場についても現状と将来性を分析した。

メディカルエンジニアリング関連市場は、特にバイオ医薬品向け細胞培養や分離/精製向けの装置・消耗品が伸びている。また、2014年7月に日本のPIC/S(医薬品査察協定・医薬品査察協同スキーム)加盟が承認され、GMP(Good Manufacturing Practice)の向上が急がれており、これに伴い製造工場や研究所で使用される製造管理システムや品質管理システム、クリーンルーム内で使用されるHEPAフィルターの需要拡大が期待される。

◆調査結果の概要

メディカルエンジニアリング関連国内市場

2014年
2016年予測
2014年比
培養工程
104億円
109億円
104.8%
分離/精製工程
142億円
169億円
119.0%
製剤/充填/検査工程
228億円
243億円
106.6%
設備/施設
262億円
263億円
100.4%
規格試験/分析装置
484億円
471億円
97.3%
管理システム
61億円
72億円
118.0%
解析装置/細胞
110億円
116億円
105.5%
合計
1,390億円
1,441億円
103.7%

2014年の市場は、前年比0.9%増の1,390億円となった。市場拡大はバイオ医薬品の研究開発やプラント建設が堅調であったこと、医薬品メーカー向けの外観検査装置など更新需要も活発だったことが要因である。2016年には2014年比3.7%増の1,441億円が予測される。

カテゴリー別にみると、培養工程はバイオ医薬品の需要拡大に伴い粉末培地と培養バッグが伸びている。培養バッグはシングルユース(使い捨て)化が進んでいることが背景にある。

分離/精製工程は、バイオ医薬品向けの設備投資が盛んであり、伸びている。特に、医薬プロセス用膜やバイオプロセス用クロマトグラフ、プロテインAアフィニティ担体が伸びている。

製剤/充填/検査工程は、錠剤印刷機が、2010年頃にインクジェット方式の機種が市場に投入されたことにより、ジェネリック医薬品メーカーを中心に導入が進み伸びている。固形製剤向けでも使用される打錠機やカプセル充填機などの多くは、更新需要が中心で緩やかな伸びとなっている。

設備/施設は、バイオ医薬プラントが、バイオ医薬品の研究開発や製造が活発化していることから順調に伸びている。ただし、バイオ医薬品メーカーの中には、研究開発は日本でも、製造は海外拠点で行うケースがある。

◆注目市場

1.培養バッグ

2014年
2016年予測
2014年比
市場規模
23億円
26億円
113.0%

バイオ医薬品の研究開発や製造に使用されるシングルユースの培養バッグを対象とした。抗体医薬品などのバイオ医薬品製造は、従来ステンレス製の培養槽が使用されていたが、配管系統の洗浄、滅菌、バリデーションを省き効率化を図るため、プラスチック製のシングルユース培養バックの使用が増えている。培養バッグは医薬品メーカーのカスタマイズを基本としていることから、迅速対応が可能な日系メーカーが徐々にシェアを伸ばしている。

2.バイオプロセス用クロマトグラフ

2014年
2016年予測
2014年比
市場規模
51億円
64億円
125.5%

バイオ医薬品などの分離・精製時に使用されるバイオプロセス用液体クロマトグラフを対象とし、ラボスケールの液体クロマトグラフは対象外とした。抗体医薬品開発への投資が盛んだった2000年から2010年にかけて市場は急速に拡大したが、近年は落ち着き更新需要を中心に伸びている。

◆調査対象

培養工程 スピナーフラスコ、振盪培養機、恒温器、培養バッグ、代謝測定装置、粉末培地、培地添加用栄養因子、細胞分離用酵素
分離/精製工程 大型遠心分離機、医薬プロセス用膜、バイオプロセス用クロマトグラフ、プロテインAアフィニティ担体
製剤/充填/検査工程 打錠機、カプセル充填機、錠剤印刷機、外観検査装置、錠剤計数機、ブリスター包装機、印字検査装置
設備/施設 エアシャワー、パスボックス、滅菌システム、HEPAフィルター、バイオ医薬プラント
規格試験/分析装置 高速液体クロマトグラフ、ODSカラム、液体クロマトグラフ質量分析装置、安定性試験器、核磁気共鳴装置
管理システム 統合管理システム、製造管理システム、品質管理システム
解析装置/細胞 リアルタイム/デジタルPCR装置、ハイスループットスクリーニング装置、次世代シーケンサー、iPS細胞
その他応用
がん免疫細胞療法※、ドラッグデリバリーシステム※、バイオ医薬品※、医薬品受託製造※(※メディカルエンジニアリング関連市場の対象外)

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/07/15
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。