PRESSRELEASE プレスリリース

第15103号

"明らか食品"と"ドリンク類"健康志向食品市場を調査
−2015年市場見込(2014年比)−
健康志向食品市場1兆3,096億円(3.9%増)
さまざまなタイプの機能性表示食品の発売により市場が活性

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2015年8月より4回に分けて、健康(Health)や美容(Beauty)に良いというコンセプトを持った食品(以下、H・Bフーズ)の国内市場を調査している。その第1回目の結果を報告書「H・Bフーズマーケティング便覧 2016 No.1 健康志向食品編」にまとめた。

この報告書では、一般加工食品に健康や美容に良いという成分を添加、強化した明らか食品とドリンク類に属する商品の市場を各訴求効能別(生活習慣病予防、滋養・強壮、免疫賦活作用など)、成分種類別に調査・分析した。なお、第2回目では健康食品、シリーズサプリメントの機能志向食品、第3回目では機能性表示食品、第4回目では第1回から第3回目での調査結果をもとにH・Bフーズ全体市場を総括分析する。

◆調査結果の概要

健康志向食品市場

2014年
2015年見込
2014年比
明らか食品
4,192億円
4,295億円
102.5%
ドリンク類
8,412億円
8,801億円
104.6%
合計
1兆2,604億円
1兆3,096億円
103.9%

2014年の市場は、生活習慣病予防関連で記録的なヒットとなったトクホ飲料「伊右衛門 特茶」(サントリー食品インターナショナル)や、中性脂肪値・コレステロール値改善と血糖値改善を同時に訴求したWトクホの無糖茶飲料が貢献し、僅かながら前年を上回った。なお、トクホ飲料でもコーラやコーヒーなどでは不振が目立ち、またトクホ茶系飲料であっても商品によって明暗が分かれている。このほかでは滋養・強壮関連のエナジードリンクの伸びが目立ち、特に「レッドブル」(レッドブル・ジャパン)と「モンスターエナジー」(アサヒ飲料)が高成長している。免疫賦活作用関連は冬場のウイルス対策としてプロバイオティクスヨーグルト「明治プロビオヨーグルトR-1」シリーズ(明治)が受け入れられ、アイテム拡充もあって伸びておりプラスとなった。

2015年は機能性表示食品が6月から発売された。乳製品やノンアルコール飲料など幅広い食品カテゴリーから商品化されており、機能表示ではトクホより具体的な訴求表現もあり、市場を活性化させている。2016年以降も新商品の発売が相次ぐと期待される。

◆注目市場

1.生活習慣病予防

2014年
2015年見込
2014年比
明らか食品
240億円
273億円
113.8%
ドリンク類
1,606億円
1,876億円
116.8%
合計
1,846億円
2,148億円
116.4%

中性脂肪値・コレステロール値改善、血糖値改善、高血圧予防などを訴求する商品を対象とする。

市場は2011年まで縮小していたが、2012年にトクホコーラが発売され需要を掴んだことでプラスに転じた。2013年は「ヘルシアコーヒー」(花王)、「伊右衛門 特茶」など、中性脂肪値・コレステロール値改善を訴求したトクホ飲料が相次いで発売され、前年に引き続きプラス成長となった。

2014年も大ヒットとなった「伊右衛門 特茶」は続伸し、加えて中性脂肪値と血糖値のダブルヘルスクレームのトクホ茶系飲料(Wトクホ)が発売されるなど、市場は活況が続いた。

2015年は機能性表示食品の「食事の生茶」(キリンビバレッジ)が発売され、トクホより具体的な訴求表現やTVCMによる販促もあり伸びている。機能性表示食品はノンアルコール飲料や包装米飯、ヨーグルトなども発売されており、市場は引き続き拡大が見込まれる。

2.滋養・強壮

2014年
2015年見込
2014年比
明らか食品
僅少
僅少
ドリンク類
1,652億円
1,742億円
105.4%
合計
1,652億円
1,742億円
105.4%

市場はほぼドリンク類が中心である。医薬部外品ドリンク剤(対象外)が規制緩和によってCVSなどの食系チャネルで取扱われるようになり、競合により2000年代初頭にかけて伸び悩んだ。2000年代後半からは500mlPETで値頃感のある商品が受け入れられ、需要を下支えした。

2014年はエナジードリンクで新規参入が相次いだものの定着できずに終売となる商品が出ているが、上位ブランドが好調を維持し、市場は2013年比6.2%増となった。

2015年もエナジードリンクの「レッドブル」と「モンスターエナジー」は好調で市場をけん引している。このほか機能性表示食品で抗疲労成分"イミダゾールペプチド"を関与成分とした「イミダペプチド」(日本予防医薬)が発売されたことで、今後の市場に対する影響が注目される。

◆調査対象

健康志向食品(明らか食品、ドリンク類)

滋養・強壮 ビタミン、オタネニンジン、ローヤルゼリー、マカ、イミダゾールペプチド、その他
肝機能改善 ウコン、オルニチン、カキ肉エキス、アラニン、その他
美肌効果 コラーゲン、プラセンタ、ヒアルロン酸、アスタキサンチン、その他
整腸効果 食物繊維、プルーン、オリゴ糖、乳酸菌類、アロエ
ダイエット 食物繊維・マンナン、新甘味料、ギムネマ、プロテイン、ガルシニア・カンボジア、食事型カロリー調整食品<セットタイプ>、その他
生活習慣病予防 DHA、カテキン、黒酢・香醋、もろみ酢、コエンザイムQ10、難消化性デキストリンなどのトクホ素材、乳酸菌類他
血行促進 生姜、ビタミンE、シトルリン
免疫賦活作用 β-カロチン、甜茶、プロポリス、乳酸菌類
栄養バランス 栄養バランス食品
骨・関節サポート カルシウム、グルコサミン
覚醒効果 カフェイン、その他
貧血予防・改善 ヘム鉄、非ヘム鉄
喉の不快感除去 ハーブ系、メントール系、複合系
虫歯予防 キシリトール、リカルデント、POs-Ca、ユーカリ抽出物、その他
エチケット クロロフィル系、フラボノイド系、フレグランス系、その他
アイケア ブルーベリー、アスタキサンチン、その他
マルチバランス マルチビタミン、ビタミンC、アミノ酸、その他
ホルモンバランス ザクロ、大豆イソフラボン
リラックス ギャバ、その他
グリーンチャージ 青汁、ミドリムシ

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/11/10
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。