PRESSRELEASE プレスリリース

第16082号

自動車向けで採用が広がる加飾・装飾フィルム関連世界市場を調査
−2020年市場予測−
IMF/IM-Lフィルム(自動車用)3億1,700万ドル(348億7,000万円)
ウインドウフィルム(自動車用)4億7,900万ドル(526億9,000万円)

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は環境に配慮した塗装代替ニーズを背景に、種類が多様化し用途が広がっている加飾・装飾フィムル関連市場を調査した。その結果を報告書「2016年 加飾・装飾フィルム関連市場の現状と将来展望」にまとめた。この報告書では加飾フィルム6品目、装飾フィルム3品目、成形装置1品目と、フィルム関連材料13品目の市場動向を捉え、メーカー事例を調査することで、加飾・装飾フィルム関連市場の全体像と将来動向を明らかにした。

◆調査結果の概要

1.加飾フィルムの世界市場



IMR転写箔、IMF/IM-Lフィルム(自動車用)、IMF/IM-Lフィルム(電気電子・その他用)、OMD(TOM)フィルム、金属調フィルム、飛散防止フィルム(加飾印刷・抜き加工品)を対象とした。

加飾フィルムはいずれの品目も単価が下落しているが、単価下落により用途幅が広がっているため、今後市場は堅調に拡大していくとみられる。OMD(TOM)フィルムは日本では自動車内装向けで新たな参入メーカーが増加し、採用車種・部位も広がってるほか、今後大手メーカーの採用が増加するとみられる。中国では環境対策として塗料使用規制が厳しくなるため、キーボードや家電製品向けで需要が増加するなど、市場は拡大するとみられる。

MF/IM-Lフィルム(自動車用)は車載ディスプレイのタッチパネル化や意匠性向上トレンドもあり、ナビゲーション周りの筐体用で採用が急速に増えている。韓国、北米、欧州の自動車メーカーが中心だったが、中国自動車メーカーでも塗料使用規制対策として、加飾フィルムへの代替ニーズが高まっており、今後採用が増加するとみられる。

2.ウインドウフィルムの世界市場



ウインドウフィルムの建築用と自動車用を対象とした。

ウインドウフィルムは建築用が先進国の安定した需要と、新興国向けの建築需要がけん引し、環境対応の高まりに応じて、市場が拡大している。高単価の遮熱・断熱タイプの比率が増加しており、単価も維持されている。自動車用も、世界的に自動車生産台数が微増傾向にあり、フロントサイドのガラスへの搭載率が上昇しているため、需要は増加しており、市場は拡大していくとみられる。

◆フィルム関連材料

1.フィルム加工品、コーンティング材・粘接着剤

2015年
2020年予測
2015年比
市場規模
2億4,940万ドル
2億7,420万ドル
109.9%

ハードコートフィルム、自己修復コートフィルム、飛散防止フィルム用粘着フィルム、ハードコート材(加飾フィルム用)、耐指紋・防汚コート材を対象とした。

ハードコート材(加飾フィルム用)は自動車やノートPC、高級家電製品向けが好調なため、全体市場が拡大するとみられる。自己修復コートフィルムは携帯電話向けと自動車向けで堅調な需要が続いている。近年ABSフィルムベースの製品開発が活発であり、参入メーカーも増加している。長期的に自動車向けの伸びが高くなるとみられる。

2.基材フィルム

2015年
2020年予測
2015年比
基材フィルム
1億3,270万ドル
1億6,180万ドル
121.9%
(ABSフィルム)
3,000万ドル
3,500万ドル
116.7%
(PMMAフィルム)
2,360万ドル
2,550万ドル
108.1%

※ABSフィルム、PMMAフィルムは基材フィルムの内数

PETフィルム(加飾フィルム用)、PETフィルム(ウインドウフィルム用)、PMMAフィルム、POフィルム、ABSフィルム、PCフィルムを対象とした。 

加飾・装飾向けの基材フィルムは、PETフィルムが市場をけん引し、加飾フィルム・装飾フィルム共に好調な需要を維持している。高機能化も進んでおり、今後も市場拡大するとみられる。PMMAフィルムやABSフィルムは自動車用IMFフィルム用途を中心とした高価格グレード品であり、製造メーカーも限定されていることから、今後も安定した需要が続くとみられる。POフィルムはOMD(TOM)フィルム用途でキーボードや自動車部品向けに急増しているほか、自動車向けの高価格帯製品も伸びている。今後は広範な用途に普及することで、量産化と低価格化が進み、さらに市場は拡大するとみられる。

◆調査対象

加飾・装飾フィルム・装置 【加飾フィルム】IMR転写箔、IMF/IM-Lフィルム(自動車用)、IMF/IM-Lフィルム(電気電子・その他用)、OMD(TOM)フィルム、金属調フィルム、飛散防止フィルム(加飾印刷・抜き加工品)
【装飾フィルム】ウインドウフィルム(建築用)、ウインドウフィルム(自動車用)、化粧フィルム(PVC系)
【装置】 三次元真空・圧空装置(OMD、TOM装置)
フィルム関連材料
※加飾フィルム用または装飾フィルム用
【フィルム加工品】 ハードコートフィルム、自己修復コートフィルム、飛散防止フィルム用粘着フィルム
【コーティング材・粘接着剤】ハードコート材(加飾フィルム用)、ハードコート材(ウインドウフィルム用)、耐指紋・防汚コート材、OMD(TOM)フィルム用接着剤
【基材フィルム】 PETフィルム(加飾フィルム用)、PETフィルム(ウインドウフィルム用)、PMMAフィルム、POフィルム、ABSフィルム、PCフィルム
メーカー事例 日本写真印刷、森田印刷廠(Sentien Printing Factory)、應宏科技(Inhon Technologies)、LEONHARD KURZ Stiftung&Co.KG、大日本印刷、3M(スリーエムジャパン)、ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー、リケンテクノス、リンテック、東山フィルム、東レフィルム加工、パナック、MacDermid AUTOTYPE Ltd.、DIC、南亞塑膠工業(Nan Ya Plastics Corporation)、SKC Haas、布施真空、愛元福科技(IMF Technology)、浅野研究所、達方電子(DARFON)

※1ドル110.0円で換算。
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2016/10/14
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