PRESSRELEASE プレスリリース
コーヒーチェーン248億元(18.1%増)、女性客をターゲットにコーヒー以外のメニューにも注力
パン・洋菓子店240億元(27.7%増)ブランド化に注力し、高級チェーンが成長
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋)の中国現地法人である中聯富士経済咨詢有限公司は、中国外食産業市場を調査し、その現状と将来性、及び有力チェーンと有力業務用食品卸業者の事例研究を報告書「中国における外食産業の全貌 2014」にまとめた。
◆調査結果の概要
中国の外食産業総市場
2013年 |
2014年見込 |
2013年比 |
|
| 外食産業総市場 | 2兆5,392億元 |
2兆7,850億元 |
109.7% |
| 総店舗数 | 1,055,000店 |
1,150,000店 |
109.0% |
2012年以降中国のGDP成長率はやや減速したものの内需は順調に拡大しており、特に都市部人口や中間所得者層以上の人口も増加しているため、外食産業は業態構造を多様化しつつ成長を続けている。
2013年の中国のGDPは56兆8,845億元、前年比7.7%増となったが、外食産業総市場の半数以上を占める中国料理レストラン市場は、中央政府の“六項禁令”(自粛令)の公布に伴い高級店が大きな打撃を受け、1兆3,200億元、同3.9%増と伸びが鈍化した。しかし、中国料理レストラン市場に次ぐ市場規模のファストフード市場は、投資が集中し、新幹線停車駅、空港等の一等地への出店が増え、遅れていたチベットやウイグル自治区などへの進出も物流環境の改善に伴い実現しつつあり1兆988億元、同14.2%増となった。また、コーヒーチェーン市場の急成長、パン・洋菓子店といった新しい業態も市場拡大した。その結果、外食産業総市場は2兆5,392億元、前年比8.4%増と伸び率はこの20年間で最低となったが、GDPの成長率は上回った。
中国の外食需要の変化に伴い、今後高級レストランは、メインターゲットを公費での高額飲食者層からファミリーや団体などの一般消費者層へシフトする経営戦略に変えると予想される。適切な価格で高付加価値メニュー、サービスを提供する大衆化戦略に乗り出す動きを強める。同時に1級都市において競合と差別化するため、人件費などのコスト上昇を抑え、品質の向上と均一化が図れるセントラルキッチンの導入も進める。中でも有力レストランは、2級、3級都市への参入を本格化させており、展開エリアが拡大、店舗数が増加する。そのため2014年の総市場は、前年比9.7%増の2兆7,850億元が見込まれる。
◆注目される業態
1.コーヒーチェーン
2013年 |
2014年見込 |
2013年比 |
|
| コーヒーチェーン市場 | 210億元 |
248億元 |
118.1% |
| 店舗数 | 5,600店 |
6,300店 |
112.5% |
中国においてコーヒーは、すでに一部の愛飲者の嗜好品から一般消費者が気軽に楽しむ飲み物となっている。近年はスターバックス、コスタカフェ、カフェベネなどの外資を含む多くのチェーンが参入している。また、都市部を中心に単独または複数運営する個人店も多く、2013年のコーヒーチェーンの店舗数は前年比60.0%増の5,600店となった。また市場は、中間所得者層の増加に伴い、コーヒーチェーンの利用頻度も増加したため急速に拡大しており、前年比13.5%増の210億元となった。
現在有名コーヒーチェーンの大半は外資系であり、ブランドを確立した本土企業は一部にとどまっている。一方、これまで市場をけん引してきた欧米系コーヒーチェーン以外でも、日系、台湾系、韓国系コーヒーチェーンが茶系飲料など女性客をターゲットにしたメニューを提供することで順調に成長している。
中国のコーヒーチェーンは、コーヒーと食事を提供するコーヒーレストラン、スターバックスやコスタカフェに代表されるコーヒー専門店、コーヒー以外に焼き菓子やデザート、アイスクリームなどを提供する新しいタイプの複合コーヒー店があり、客層は20代から40代をメインとしている。今後各チェーンは差別化のため、中国の消費傾向や食習慣に合わせ、女性客をターゲットに、コーヒーメニュー以外にもデザートや茶系飲料、ジュース、アルコール類、セットメニューなどの多様なメニューを提供していくと予想され、利用頻度の増加とともに市場は2014年に248億元が見込まれる。
2.パン・洋菓子店
2013年 |
2014年見込 |
2013年比 |
|
| パン・洋菓子店市場 | 188億元 |
240億元 |
127.7% |
| 店舗数 | 55,000店 |
59,000店 |
107.3% |
パン・洋菓子店市場は参入が比較的容易であったため小規模の個人店が多く、商品に対するブランド意識は希薄であった。
近年は、経済の発展とともに都市部を中心とするライフスタイルの変化が食生活にも変化をもたらし、パンや洋菓子の消費量が増加している。特に大都市では、消費者の食の安全や栄養に対する意識が高まり、品質の高いブランド商品を求める傾向が強まっているため、チェーン店を中心にブランドの確立が進められている。中でも高級チェーンの成長が顕著となっており、2013年の市場は188億元に拡大した。
2014年は、個人店が消費者の嗜好にあう商品を提供して市場拡大を続ける一方、大手企業間では欧米系、香港・台湾系、韓国系などと、本土系が競合しながら出店数を加速させている。中でも、有力チェーンは、多様化する需要に合わせ商品の品質向上や健康への付加価値を訴求した商品の開発に注力しており、食に対する意識の高い若年層や若いファミリーを獲得している。また、潜在需要が高い2級、3級都市への進出を積極的に進めていることから、市場は前年比27.7%増の240億元が見込まれる。
◆調査対象
ファストフード 肯徳基(KFC)、麦当労(McDonald)、徳克士(dicos)、漢堡王(BUGER KING)、必勝客(Pizza Hut)、味千拉面(味千ラーメン)、真工夫、永和大王、哈根達斯(Häagen-Dazs)、芭斯羅繽(Baskin Robbins)、賽百味(SUBWAY)、吉野家、禾緑回転寿司、COCO壹番屋、花丸烏冬面(はなまるうどん)、一茶一座、許留山、満記甜品、その他
西洋料理レストラン 巴貝拉意式休閑餐庁(Babela's Kitchen)、薩莉亜(サイゼリア)、安?意大利餐庁(Annie's)、緑茵閣(Greenery Cafe)、蕉葉、その他
コーヒーチェーン 星巴克(Starbucks)、迪欧珈琲(DIO COFFEE)、珈世家(COSTA COFFEE)、両岸珈琲、珈琲陪?(Caffé bene)、その他
中国料理レストラン 小肥羊、全聚徳、?江南、黄記煌、海底撈、外婆家、小南国、湘?情、蘇浙匯、その他
日本韓国料理レストラン 漢拿山韓式?肉、和民、黒松白鹿、小南国焼?、その他
パン・洋菓子店 好利来(Holiland)、面包新語(Bread Talk)、85度C、山崎(Yamazaki)、巴黎貝甜(PARIS BAGUETTE)、味多美(wedomé)、貝爾多??(bread papas)、その他
その他の外食産業 索迪斯(sodexo)、好麦道(ほっともっと)
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