PRESSRELEASE プレスリリース

第15088号

環境分野やエネルギー分野などで用いられる触媒とその材料の世界市場を調査
−2030年触媒世界市場予測(2014年比)−
環境・エネルギー分野関連3兆9,183億円(57.2%増)新たな自動車排ガス規制により需要が増加

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、環境・エネルギー分野で用いられる触媒とその材料を中心に世界市場を調査した。その結果を報告書「環境・エネルギー触媒 関連市場の現状と将来展望 2015」にまとめた。この報告書では、環境分野関連触媒10品目、エネルギー分野関連触媒13品目、その他触媒3品目、触媒材料9品目の市場について明らかにした。

自身とは別の物質の化学反応を促進したり抑制したりする触媒。その市場は環境・エネルギー分野を中心に拡大している。従来の触媒技術の多くは欧米メーカーが先行していたが、近年は厳しい環境規制により技術力を身に付けた日系メーカーが世界市場で存在感を高めている。また世界に先駆けて日本で市場形成が進む水素や光触媒、人工光合成などの新分野では日系メーカーは業界をリードしている。

◆調査結果の概要

1.環境・エネルギー分野関連触媒の世界市場

2014年
2030年予測
2014年比
市場規模
2兆4,924億円
3兆9,183億円
157.2%

環境分野関連触媒7品目とエネルギー分野関連触媒11品目(※調査対象参照)の世界市場は2014年に2兆4,924億円となった。全体市場の8割超を占める環境分野関連触媒は、自動車用触媒の構成比が高い。自動車用触媒は、三元触媒や酸化触媒の伸びに加え、新たな排ガス規制によりディーゼル車用ではSCR触媒の採用が進むことで、今後も市場拡大するとみられる。建設機械や船舶用触媒は今後予定されている排ガス規制により、本格的な市場形成が期待される。
エネルギー分野関連触媒は、接触改質用触媒など石油精製関連触媒が大半を占める。今後は、アジアを中心とした製油所新設に注目が集まる。一方シェールガスや原油価格下落の影響から、GTL(Gas To Liquid)燃料、石炭液化、バイオディーゼル油製造などは伸び悩んでいる。

2.環境・エネルギー分野関連触媒の国内市場

2014年
2030年予測
2014年比
市場規模
2,485億円
3,418億円
137.5%

環境分野関連触媒9品目とエネルギー分野関連触媒13品目(※調査対象参照)の国内市場は2014年に2,485億円となった。環境分野関連触媒では、排煙脱硝用(発電所・工場)では、日系メーカーが世界でも技術的に先行しているため強い。自動車用触媒では、自動車系列のメーカーを除き日系メーカーのシェアは小さいが、徐々に高まっている。海外大手メーカーは触媒の開発を本国で行い、生産を日本で行っている。

エネルギー分野では、石油業界の統廃合により、メーカーと石油精製事業者との系列関係が崩れ、各メーカーが競合する環境へと変わってきた。それに伴い、近年欧米メーカーが日本に進出している。この他、水素関連用は汎用触媒を除き、大半の触媒は10年以上ユーザーとメーカー間で共同開発が行われており、2020年以降の本格市場形成を目指し、量産体制構築の準備が進められている。

◆調査対象 (〇は調査対象地域、"その他触媒"は環境・エネルギー分野関連触媒市場の対象外)

品目名
世界
日本
環境分野
関連触媒
ガソリン車用触媒(三元触媒)
〇
〇
ディーゼル車用触媒(酸化触媒)
〇
〇
ディーゼル車用触媒(SCR触媒)
〇
〇
自動二輪車用触媒
〇
〇
建設機械用触媒(SCR触媒)
〇
〇
船舶用触媒(SCR触媒)
〇
排煙脱硝用触媒
〇
〇
水処理用触媒(COD処理/NH3処理)
〇
光触媒用酸化チタン
〇
人工光合成用触媒(H2O分解/CO2還元)
〇
エネルギー分野
関連触媒
水素化脱硫用触媒
〇
〇
接触改質用触媒
〇
〇
接触改質用触媒(FCC触媒)
〇
〇
水素化分解用触媒(固定床/沸騰床/スラリー床)
〇
〇
GTL燃料用触媒
〇
〇
石炭液化用触媒(直接/間接)
〇
〇
石炭ガス化用触媒
〇
〇
バイオディーゼル油製造用触媒
〇
〇
燃料電池(PEFC)用触媒
〇
〇
燃料電池(SOFC)用触媒
〇
〇
燃料電池改質用触媒
〇
〇
水素貯蔵用触媒(水素化/脱水素)
〇
水素製造用触媒(オンサイト/オフサイト)
〇
その他触媒
石油化学製品製造用触媒
〇
高分子重合用触媒
〇
油脂加工・医薬・食品製造用/その他の工業用触媒
〇
〇
触媒材料
酸化アルミニウム(アルミナ)
〇
〇
酸化チタン(チタニア)
〇
〇
酸化ジルコニウム(ジルコニア)
〇
〇
酸化セリウム(セリア)
〇
ゼオライト
〇
〇
ニッケル
〇
モリブデン
〇
プラチナ
〇
パラジウム
〇

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/09/30
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。