PRESSRELEASE プレスリリース
■再生医療自由診療の国内市場 93億円(43.1%増)
新型コロナの終息とともに、再びインバウンド需要を取り込み、市場拡大
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 清口 正夫 03-3241-3470)は、新型コロナウイルス感染症の流行により、来院機会やインバウンドの減少を受け、ビジネス形態が大きく影響を受けている再生医療の自由診療市場を調査した。その結果を、「コロナ禍でドラスティックに変化する再生医療自由診療ビジネスの医療機関経営分析」にまとめた。
この調査では、自由診療で再生医療等技術を提供している整形外科、美容関連、歯科、がん免疫関連、その他の医療機関の動向から再生医療の自由診療市場の現状を調査し、将来を予想した。また、患者数の変化や今後の医療機関経営の事業戦略について将来を展望した。
◆調査結果の概要
■再生医療自由診療の国内市場
再生医療では、幹細胞療法やPRP(多血小板血漿)療法、がん免疫療法などが行われている。この内、幹細胞療法は、整形外科や美容関連で行われている。また、PRP療法は、整形外科やしみ、しわ、たるみ改善など美容関連に加え、歯科や不妊症治療でも行われており、症例数も多い。
2020年は、新型コロナの影響による外出自粛や緊急性を要さない治療を延期する動きから、市場は縮小した。また、MSC(間葉系幹細胞)の使用など高額な治療を行うケースが多いインバウンド需要が消失したことも大きく影響した。
2021年は、自粛緩和や病院の感染症対策の徹底、啓発活動による認知度向上などにより治療を受ける患者数が伸びており、市場は前年比7.7%増が見込まれる。特に、美容関連はマスクによって治療後の副反応が隠せることから、治療を希望する患者が増えている。
今後は新型コロナが終息に向かうとともに再びインバウンド需要を取り込み、高額な治療が増えることで、市場は2025年に2020年比43.1%増の93億円が予測される。
◆調査対象
自由診療で再生医療等技術を提供している医療機関 |
整形外科:10件、美容関連:10件、歯科10件、がん免疫関連:5件、その他:5件 |