PRESSRELEASE プレスリリース

第22120号

調理済食品、アルコール飲料の国内市場を調査
―2023年予測(2022年見込比)―
■冷凍調理済食品市場 7,136億円(101.7%)
業務用が回復に向かっているほか、市販用はレンジアップ商品の需要が増加
●国産ビール市場 1兆153億円(107.0%)
酒税法改正によるメーカーの販売強化と糖質ゼロを始めとした機能型ビールが伸長

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、加工食品(27カテゴリー403品目)のうち、業務用が回復に向かい、市販用の好調が続く冷凍調理済食品、夕食メニュー需要を獲得するチルド調理済食品、外食や中食総菜向けが回復しているその他調理済食品、高付加価値型商品の好調や有力ブランドのフルリニューアルで活性化するアルコール飲料の4カテゴリー63品目の市場を「2023年 食品マーケティング便覧 No.2」にまとめた。

◆注目市場

●ビール類

 

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

全体

1兆6,203億円

107.6%

1兆6,399億円

101.2%

 

国産ビール

9,489億円

120.1%

1兆 153億円

107.0%

※国産ビールは全体の内数

2022年は、最大規模の国産ビールが大幅に伸長している。また、店での採用が多い輸入ビールとクラフトビールの需要が外食頻度の増加を受けて回復に向かっており、市場は前年比7.6%増が見込まれる。

2023年も、国産ビールや輸入ビール、クラフトビールの伸びで市場は堅調な回復が予想される。

国産ビールは、新型コロナウイルス感染症の影響による営業自粛やアルコール規制が緩和されつつあり、業務用が回復に向かっている。市販用は有力ブランドがフルリニューアルしたほか、無濾過などの高付加価値型や糖質ゼロといった機能型ビールが好調である。また、10月に国内主要メーカーが価格改定を実施したため、2022年の市場は前年比20.1%増が見込まれる。2023年は酒税法改正で減税対象となる国産ビールの需要が増加することを見越し、ビールメーカーが販売を強化するとみられる。また、糖質ゼロビールの発売以降、機能型ビールへの注目も高まっており、今後の伸びが期待される。

●ノンアルコールドリンク

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

206億円

117.0%

221億円

107.3%

カクテルドリンクやチューハイ、梅酒、ワイン、焼酎、日本酒などの風味を持ったノンアルコール商品を対象とし、ビアテイストやシャンパン風炭酸飲料は対象外とする。

2021年に大手メーカーがバラエティの豊かなフレーバーや甘くない商品を発売したことからアルコールユーザーの需要を取り込み、市場は拡大した。2022年は、前年に発売された大手飲料メーカーの商品や本格的なワインテイストが楽しめる新商品が好調である。また、あえてアルコールを摂取しないソバーキュリアスの需要も取り込んでいる。需要増加の反動が懸念されたものの、2022年も市場拡大が続くとみられる。

参入メーカーはソバーキュリアスの広がりを背景に、積極的に商品展開を行う一方、量販店ではノンアルコールドリンクがアルコール棚の中で埋もれるケースも散見される。認知度向上を目的に売り場作りの改良が図られており、今後新規ユーザーの獲得が期待されることから、2023年の市場は前年比7.3%増の221億円が予測される。

●冷凍シューマイ

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

448億円

108.2%

474億円

105.8%

2022年は市販用のうち、弁当向け商品で採用が多い海鮮系は苦戦する一方で、肉を採用した商品は食べ応えの良さから家庭での主菜メニューとして需要を獲得して伸びており、市場拡大が予想される。

市販用は主要メーカーを中心に海鮮系と肉系の付加価値商品の投入やプロモーションの強化が図られており、新規ユーザーの獲得が期待される。また、業務用では単価アップを図った大粒タイプの引き合いが高まっていることから、2023年の市場は前年比5.8%増が予測される。

◆調査結果の概要

 

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

冷凍調理済食品

7,020億円

101.9%

7,136億円

101.7%

チルド調理済食品

1,545億円

99.7%

1,546億円

100.1%

その他調理済食品

1,676億円

101.6%

1,682億円

100.4%

アルコール飲料

3兆4,669億円

103.9%

3兆5,076億円

101.2%

冷凍調理済食品は、2022年は、業務用が外出制限の緩和によって多くの品目で回復に向かっている。また、市販用では冷凍ハンバーグや冷凍から揚げ、冷凍ギョーザ、冷凍シューマイ、冷凍お好み焼きなどで高付加価値商品が好調であり、2022年の市場は拡大するとみられる。ただし、水産原料を中心とした価格高騰や、タイ産の鶏肉加工品の供給不安が懸念される。

2023年は、前年に続き、業務用が回復に向かうほか、市販用は簡便ニーズやレンジアップ商品、本格感を訴求した付加価値商品の拡充などによって伸びるため、市場は拡大するとみられる。

チルド調理済食品は、原料価格高騰を背景とした値上げや特売頻度低下による買い控えなどがみられ、2022年の市場はわずかに縮小すると予想される。

2023年は、冷凍調理済食品との競合激化や、特売頻度の低下によるユーザー離れが懸念される。しかし、チルドハンバーグやチルドギョーザでは高付加価値・高単価の商品の展開により新規需要の取り込みが期待され、市場はわずかに拡大するとみられる。

その他調理済食品は、チルド茶わんむしへの需要流出によって卵豆腐類が苦戦しているものの、外出機会の増加を背景に業務用が回復しており、卵焼き類は外食やCVS総菜向け、アメリカンドッグはCVSカウンターFF(ファストフード)向けなどが伸びて、2022年は前年比1.6%増が見込まれる。

2023年は、前年に引き続き卵焼き類は伸長し、また、巣ごもりが続く中、市販用アメリカンドッグがスナック需要を獲得すると予想される。

アルコール飲料は、2022年は、RTDの伸びが需要飽和により、清酒や焼酎は飲用層の高齢化に伴って需要が減少している。用途別にみると、業務用は、ウイスキーなどは外食頻度の増加とともに需要が高まっている。また、市販用では、市場シェアの高い国産ビールブランドがフルリニューアルしたほか、無濾過などの高付加価値型や健康需要を獲得している機能型ビールも好調であり、市場は前年比3.9%増が見込まれる。

2023年は、近年注目が集まっている低・ノンアルコール商品、機能型商品の強化によって、健康需要の獲得が期待されるほか、前年以上に業務用の回復が進むとみられる。さらに、国産ビールは酒税法改正に伴い、ビールメーカーが販売を強化し、大きく伸長するとみられる。しかし、引き続き、RTDの伸びの鈍化や清酒、焼酎の需要が減少するほか、価格改定を受け買い控えが生じることから、市場は前年比1.2%増にとどまると予測される。

◆調査対象

冷凍調理済食品

 

 

・冷凍ハンバーグ

・冷凍シューマイ

・冷凍カツ

・冷凍肉団子・ミートボール

・冷凍春巻

・畜肉系カツ

・冷凍から揚げ

・冷凍天ぷら

・水産系カツ

・冷凍フライドチキン

・冷凍お好み焼き

・冷凍えび・いか・かきフライ

・冷凍グラタン類

・冷凍たこ焼き

・その他冷凍水産フライ

・冷凍ギョーザ

・その他冷凍スナック

・自然解凍冷凍食品

・冷凍水ギョーザ

・冷凍コロッケ

 

チルド調理済食品

 

 

・チルドハンバーグ

・チルドギョーザ

・チルド茶わんむし

・チルドミートボール

・チルドシューマイ

 

その他調理済食品

 

 

・ワンタン

・卵豆腐類

・アメリカンドッグ

・卵焼き類

・うなぎの蒲焼

 

アルコール飲料

 

 

・清酒

・ノンアルコールドリンク

・ノンアルコールビール

・生酒

・ウイスキー

・スピリッツ

・合成酒

・ブランデー

・国産ワイン

・焼酎甲類

・ビール類

・輸入ワイン

・焼酎乙類

・国産ビール

・酸化防止剤無添加ワイン

・甲乙混和焼酎

・プレミアムビール

・スパークリングワイン

・韓国焼酎

・国産発泡酒

・梅酒

・RTD

・国産新ジャンル

・リキュール類

・チューハイ

ビール風味アルコール飲料

・マッコリ

・水割り洋酒・ハイボール

・輸入ビール類

・レモンサワーの素

・レモンサワー

・クラフトビール

 

・高アルコールRTD

・機能型ビール類

 


2022/11/16
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。