PRESSRELEASE プレスリリース

第23117号

エクソソーム精製、PRP調整キット市場を調査
― 2030年国内市場予測(2022年比) ―
■エクソソーム精製キット 10.0億円(85.2%増)
エクソソームを用いた研究の活発化、超遠心機から精製キットの使用に精製法がシフトし拡大
将来的に臨床用での活用進展も期待
■PRP調整キット 11.2億円(64.7%増)
整形外科関連での需要が中心も活用の幅が広がる。今後は美容関連での需要増加に期待

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、がんや整形外科領域の先端治療、美容関連などで今後の需要増加が期待される、エクソソームやPRPの回収・精製などに活用される製品の国内市場を調査した。その結果を「培養上清・エクソソーム、再生医療等技術活用治療(PRP療法・幹細胞治療)の最新動向分析」にまとめた。

この調査では、エクソソーム精製キット、PRP調整キット、超遠心機の3品目の市場と、医療機関におけるエクソソーム療法、PRP療法、幹細胞治療の患者動向や治療方法などを明らかにした。

◆注目市場

●エクソソーム精製キット国内市場

2022年

2030年予測

2022年比

5.4億円

10.0億円

185.2%

細胞由来エクソソーム及び細胞外小胞(EV)を精製するエクソソーム精製キットを対象とする。超遠心機を使用した精製も可能であるが、精製キットの方が回収したエクソソームの純度が高く、精製時間を短縮できることが特徴である。

がんの研究を行う大学・研究機関などでエクソソームを用いた研究が活発であり、また、精製法が超遠心機から精製キットにシフトしていることから、市場は拡大している。

現時点では、研究用での展開が主流であり、臨床用での活用は限定的であるが、今後、医療機関やクリニックなどでの導入による市場の広がりも期待される。

●PRP調整キット国内市場

2022年

2030年予測

2022年比

6.8億円

11.2億円

164.7%

PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)療法を行うためのPRP療法用キットを対象とし、次世代のPRP療法と呼ばれているAPS(Autologous Protein Solution)療法用キットも含む。

関節症や腱・靭帯損傷の治療を行う整形外科領域を中心とした医療機関向けに展開されている。PRP療法の認知向上や治療可能な医療機関の増加により、患者数が増加しており、市場は拡大している。

整形外科領域を中心に市場が拡大しており、近年は、美容、生殖補助医療、眼科疾患、皮膚疾患などで活用の幅が広がっている。特に、美容クリニックや化粧品会社での導入が増えており、今後、美容関連での需要増加が期待される。

◆調査対象

培養上清・エクソソーム・再生医療等技術活用治療関連製品(3品目)

・エクソソーム精製キット

・PRP調整キット

・超遠心機

ケーススタディ(医療機関調査):6施設


2023/11/02
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。