PRESSRELEASE プレスリリース
■清涼飲料の国内市場 6兆2,853億円(107.1%)
健康機能訴求商品のほか、収納性や携帯性に優れた新たな容器容量帯商品の発売など
需要喚起の取り組みが活発化
1.無糖炭酸飲料 1,637億円(110.9%)
主要NB商品と比較して価格優位性の高さでPB商品や低価格NB商品の需要が増加
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、値上げの影響による買い控えがみられる中、新商品の開発や利便性に優れた容器容量戦略などで需要獲得を図る清涼飲料の国内市場を調査した。その結果を「2026年 清涼飲料マーケティング要覧」にまとめた。
この調査では、果実・野菜飲料、炭酸飲料、乳性飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター類、機能性飲料、その他飲料の8カテゴリーを対象に清涼飲料市場の現状を明らかにし、将来を展望した。
◆調査結果の概要
■清涼飲料の国内市場

2025年は、前年に続く値上げで乳飲料や果実飲料などでは買い控えがみられたほか、市場をけん引してきたミネラルウォーター類が前年の特需の反動で伸びが鈍化した。アレンジ性や経済性に優れたベースドリンク市場の台頭や、福利厚生として導入されているオフィス内給茶機などの飲料サービス消費量が増加したことも市場に影響している。商品単価の上昇で市場は拡大し、数量ベースは減少となった。
2026年は、値上げの影響による買い控えの継続が懸念されるが、ドライ飲料では、茶系飲料やミネラルウォーター類のNB(ナショナルブランド)商品が、携帯性や収納性などに優れた商品を発売するなど容器容量戦略を活発に進め、PB(プライベートブランド)商品と差別化を図っていることで伸びが期待される。また、各企業は市場規模の大きい炭酸飲料の需要開拓に向け新商品の発売に注力している。チルド飲料では、ドリンクヨーグルトで、新たな健康機能を付加価値とした商品開発など、カテゴリー強化に向けた取り組みが進んでいる。各企業の新商品開発や容器容量戦略による需要喚起の取り組みが奏功し、市場は6兆円を超えるとみられる。
◆注目市場
1.無糖炭酸飲料【炭酸飲料】

2025年は、前年10月に主要NBで値上げが実施され買い控えがみられたほか主要商品の出荷停止などが影響したが、PB商品及び低価格NB商品では価格が据え置かれたため需要獲得が進み市場は拡大した。
2026年も、PB商品や低価格NB商品の続伸が期待される。市場拡大と共にヘビーユーザーの育成が進み、1リットルPETでは割材用途以上に直飲み需要が増加し、日常飲用化が進むことが予想される。また、ヘビーユーザーを中心としたECチャネルの利用増加も追い風となりPB商品や低価格NB商品の需要はさらに増えるとみられる。また、値上げによる単価上昇が寄与し市場拡大が予想される。
2.ドリンクヨーグルト【乳性飲料】

感染症対策として免疫力向上を求めるユーザーが多く従来の需要は冬季に集中していたが、2025年は上位企業が夏季の飲用を促すプロモーション施策を強化し通年需要の獲得が進んだ。また、「明治ヘモグロビンA1c対策ヨーグルトドリンクタイプ」(明治)のヒットも寄与し市場拡大となった。
2026年も、各企業が免疫対策商品として通年需要の獲得に向けた取り組みを続けるほか、女性を中心とした鉄分摂取ニーズを捉えた商品の発売によりユーザー層の広がりが期待される。さらに、上位企業による積極的なプロモーションが維持されることで需要開拓が進み、市場拡大が予想される。
3.その他ティードリンク(ジャスミン茶、ルイボスティー、コーン茶など)【茶系飲料】

ジャスミン茶(さんぴん茶)、ルイボスティー、そば茶、杜仲茶、中国緑茶、マテ茶、コーン茶などを対象とする。近年はリラックス効果のある香りのジャスミン茶や、ノンカフェインのルイボスティー、香ばしさや素材の甘さなどを感じることができるコーン茶など、香りや味に対する評価が高まる中でヘビーユーザーが育っている。
2025年は、上位企業が販売するコーン茶のほか、ジャスミン茶、黒豆茶の好調により市場は拡大した。
ノンカフェインや無糖訴求が健康需要のトレンドにマッチしており、今後、上位企業の商品発売や積極的なプロモーション展開により認知が広がり、市場は拡大を維持するとみられる。
4.エナジードリンク【機能性飲料】

2025年は、上位企業による積極的なプロモーションや販路強化が奏功し、人と楽しむ場面や長時間かけて飲用する「だらだら飲み」といったシーンの広がりがみられ、市場は拡大した。
2026年も、上位企業は新たなフレーバー展開による話題作りや人気コンテンツとのコラボレーションなど販売・プロモーション強化で需要獲得を図るとみられ、市場は続伸が予想される。
また、ブランドに愛着や信頼を持ち高頻度で飲用するロイヤルユーザーの構成比が高い点が特徴である。従来は集中したい時などに飲む1本200円前後の特別な飲み物という位置付けにあったが、清涼飲料全般の値上げに伴い、その他のカテゴリー商品との価格差が縮まる中で、より手軽な飲み物として飲用機会の浸透が進むことが期待される。さらに、ゼロシュガー・ゼロカロリー訴求商品が30代から40代を中心とするユーザーに支持されるなど健康ニーズの高まりもあり、健康訴求という切り口も今後の需要獲得を後押しし、市場拡大が続くと予想される。
◆調査対象
果実・野菜飲料果実飲料
・100%果汁飲料
・果汁入飲料
・低果汁入清涼飲料
・果粒含有果実飲料
・果肉飲料
野菜系飲料
・トマト飲料
・野菜飲料
・果実野菜混合飲料
炭酸飲料
・コーラフレーバー飲料
・透明炭酸飲料
・果汁系炭酸飲料
・乳類入炭酸飲料
・ジンジャーエール
・無糖炭酸飲料
・無糖炭酸飲料/国産ミネラルウォーター類(炭酸入り)合算市場
乳性飲料
飲用牛乳類
乳飲料
・コーヒー系乳飲料
・その他色物乳飲料
・プラカップ入り乳飲料
ドリンクヨーグルト
乳酸菌飲料類
・乳製品乳酸菌飲料
・乳酸菌飲料
乳類入清涼飲料
コーヒー飲料
・缶コーヒー
・リキッドコーヒー
茶系飲料
紅茶飲料
無糖茶飲料
・日本茶
・麦茶
・ブレンドティ
・ウーロン茶
・その他ティードリンク
ミネラルウォーター類
・国産ミネラルウォーター類
・輸入ミネラルウォーター類
・フレーバーウォーター合算市場
機能性飲料
・食系ドリンク
・健康サポート飲料
・機能性清涼飲料
・パウチゼリー飲料
・スポーツドリンク
・エナジードリンク
その他飲料
植物性飲料
・豆乳類
・アーモンド飲料
・その他植物性飲料
ビネガードリンク
バラエティドリンク
・ココアドリンク
・ゼリー飲料(パウチ除く)
・スープ
・甘酒
・おしるこ
