PRESSRELEASE プレスリリース
■インフラの長寿命化に貢献する土木建築材料の国内市場 509億円(41.4%増)
インフラのメンテナンスコスト削減にもつながるため採用が増加し、拡大
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、老朽化の進んだインフラが増える中、補修工事などで採用増加が期待されるインフラの長寿命化に貢献する土木建築材料の国内市場を調査した。その結果を「土木・建築構造物の長寿命化に資する材料のトレンド動向」にまとめた。
この調査では、断面修復材やコンクリート被覆材、補強繊維セメント系複合材料(FRCC)など、インフラの長寿命化に貢献する注目材料6品目の市場やトレンド、課題を整理し、今後を展望した。
◆調査結果の概要
■インフラの長寿命化に貢献する土木建築材料の国内市場

高度経済成長期に多くのインフラが整備されてから50年以上が経過し、老朽化が進んだインフラの増加を受けて、補修工事が喫緊の課題になっている。
人口減少、労働力不足が今後さらに深刻化するとみられる中、安全な生活基盤を維持するために既存・新築にかかわらずインフラを可能な限り延命化することが将来的なコスト削減につながるとして、長寿命化に貢献する土木建築材料や工法が求められている。また、それらの採用によりメンテナンスコストの最小化につながることも期待される。
2025年は大規模発注元であるNEXCOが工事の発注を控えたことで高速道路補修工事の需要が減少し、市場はわずかに縮小した。長期的には、NEXCOのリニューアル工事が続くことや、都市高速や新幹線など鉄道での需要、自治体が管理するインフラの補修が進むことから、いずれの品目も今後の市場拡大が予想される。
材料を用途別で見た場合、FRP、断面修復材、コンクリート被覆材は道路橋梁向けが最も多い。断面修復材が劣化したコンクリートの復元に使用され、その後、FRPによる補強やコンクリート被覆材による剥落防止を行うといった組み合わせで使用される。
道路トンネル向けは、側圧によるひび割れや偏圧がかかる部位の構造的補強にはFRPが、浮きや剥離といった経年劣化には、コストが抑えられるコンクリート被覆材が採用されるなど、使い分けられている。また、繊維補強セメント系複合材料(FRCC)はこれまで新設向けが主だったが、補修材料としても注目されつつある。
鉄道向けは、工事可能時間が夜間に限定されることから、より短時間で施工できる材料や、電気が通ることから非導電性の材料が使用されており、非導電性のアラミド繊維シートや硬化が早いウレタン系やアクリル系の樹脂が好まれる。
下水道関連は、有機酸や硫化水素によって腐食する環境であるため、耐酸性や耐薬品性に優れる材料が求められており、アルカリ活性材料(AAM)コンクリートの採用増加が予想される。
◆調査対象
インフラの長寿命化に貢献する土木建築材料・FRP(連続繊維シート、樹脂)
・断面修復材
・防食ライニング材
・コンクリート被覆材
・繊維補強セメント系複合材料(FRCC)
・アルカリ活性材料(AAM)コンクリート
