PRESSRELEASE プレスリリース
CGP、NIPTなど注目ゲノム検査の国内市場を調査
■CGP(がんゲノムプロファイリング検査)の国内市場 729億円(5.4倍)
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、初回治療への適応拡大や周術期のモニタリング、術後療法選択、早期発見に向けたスクリーニングなどへの利用が期待されている、ゲノム検査の注目市場を調査した。その結果を「ゲノム医療/層別化医療のフォーキャスト分析 2026-2035」にまとめた。
この調査では、CGP(がんゲノムプロファイリング検査)、MRD(微小残存病変)検査、MGPT(多遺伝子パネル検査)/遺伝学的検査、NIPT(新型出生前診断(非侵襲的出生前遺伝学的検査))の4品目の市場について、現状を整理し、用途の拡大を想定して将来を展望した。また、市場成長への必要条件やブレイクスルーポイント、ゲノム医療における検査製品・サービスの参入企業についてもまとめた。
◆注目市場
●CGP(がんゲノムプロファイリング検査)

CGPとして使用されるがん遺伝子パネル検査(複数の遺伝子の異常を一度で調べ、遺伝子異常に対応する治療薬を探す検査)のうち、実際の臨床現場で使用されている検査を対象とする。
2024年以降、エキスパートパネル(※)を実施可能な施設数が増加していることに加え、2026年度診療報酬改定では、固形がんを対象に一定の要件を満たせばエキスパートパネルの省略が可能となった。また、2025年に血液がん向けに、初回治療時から保険適用で実施できる遺伝子パネル検査が発売されている。CGP実施件数増加が追い風となり、今後の市場拡大が期待される。
2030年以降は、固形がんにおいて初回治療時から保険適用となった場合は大幅な市場拡大が予想される。特に、先進医療Aで検討されている初回治療時でのCGPはがん種を限定しておらず、保険適用となった場合は幅広いがん種への実施が期待される。技術検証の終了は2031年頃に計画されており、2032年以降の保険適用が期待され、それに伴う市場拡大により2035年は2025年比5.4倍が予測される。
※CGPで得られた結果をもとに、患者に適した薬剤を検討する会議。会議の構成員には専門性や保有する技術の条件が求められる。独自に実施できる施設はがんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院と、がんゲノム医療連携病院の一部に限られる。
◆調査結果の概要
■ゲノム医療/層別化医療4品目の国内市場

CGP(がんゲノムプロファイリング検査)、MRD(微小残存病変)検査、MGPT(多遺伝子パネル検査)/遺伝学的検査、NIPT(新型出生前診断(非侵襲的出生前遺伝学的検査))の4品目を対象とする。
2025年の市場はCGPが約5割を占めている。MGPT/遺伝学的検査とNIPTが続き、MRD検査はわずかである。
2026年度内には、固形がんを対象としたMRD検査の保険適用が期待されている。また、2026年度診療報酬改定では、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)の血縁者に対し、一定の要件下で遺伝学的検査が保険適用となったため、MGPT/遺伝学的検査の実施が増えている。
2030年以降には、現在は固形がんにおいて標準治療が無い、または標準治療終了(見込みを含む)の場合に限り保険適用で実施されているCGPが、初回治療時から実施可能になることが期待されている。また、肺がんや乳がんといった新たながん種へのMRD検査の保険適用拡大も検討される可能性がある。これらCGPおよびMRD検査の伸びが寄与し、2035年の市場は2025年比で4.6倍という大幅な拡大が期待される。
◆対象品目
・CGP(がんゲノムプロファイリング検査)・MRD(微小残存病変)検査(再発早期発見/予後予測/術後療法選択)
・MGPT(多遺伝子パネル検査)/遺伝学的検査
・NIPT(新型出生前診断(非侵襲的出生前遺伝学的検査))
