PRESSRELEASE プレスリリース

第15099号

ファミリーレストラン、喫茶など8分野68業態を調査
−国内外食産業市場調査シリーズ(2)−
高価格型喫茶店・コーヒー専門店821億円(8.0%増)
焼肉テーブルオーダーバイキング1,220億円(8.0%増)

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、国内14分野134業態の外食産業市場を調査・分析し、その結果を3回に分けて報告する。第2回目となる今回は、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、日本料理、東洋料理、エスニック料理、給食、宿泊宴会場の8分野68業態の外食産業について調査を実施し、その結果を報告書「外食産業マーケティング便覧 2015 No.2」にまとめた。今後、外食産業の総合分析や外食企業の事例研究、エリア別マーケットポテンシャルなどの調査結果を「同 No.3」にまとめる。

◆注目される業態

1.高価格型喫茶店・コーヒー専門店

2014年
2013年比
2015年見込
2014年比
市場規模
760億円
107.3%
821億円
108.0%

喫茶店・コーヒー専門店のうち、客単価が900円以上の店舗を対象としている。2014年はロードサイドを中心に出店を進めていた「星乃珈琲店」が、駅前立地への出店を開始して店舗数、売上ともに伸ばしたことから、市場は前年比7.3%増の760億円となった。2015年も引き続き「星乃珈琲店」が出店を進めているほか、「高倉町珈琲」も店舗数が増加している。さらに同年は「むさしの森珈琲」が新たに参入したことから前年を上回る伸長が見込まれる。

2.焼肉テーブルオーダーバイキング

2014年
2013年比
2015年見込
2014年比
市場規模
1,130億円
107.9%
1,220億円
108.0%

テーブルオーダーバイキングは定額制の食べ放題というコストパフォーマンスの良さに加え、セルフサービスではなくテーブルオーダーで鮮度感の高いメニューが楽しめる点が消費者に支持され、近年市場拡大を続けている。2014年は消費税増税の中でもメニュー施策を講じた上位企業で既存店売上が好調だったこともあり、市場は前年に近い伸長を維持した。2015年は上位企業が積極的に新規出店を進めているため、引き続き拡大が見込まれる。

3.オイスターバー

2014年
2013年比
2015年見込
2014年比
市場規模
107億円
116.3%
116億円
108.4%

2014年は消費税増税やメニューの改定によって価格が上昇するケースが見られたものの、既存店の集客への影響は少なく、上位企業の売上が好調で前年に引き続き市場は拡大となった。2015年は「ガンボ&オイスターバー」を展開するヒューマンウェブや「ジャックポット」を展開するジャックポットプランニングなどの出店攻勢が続いており、2013年、2014年に比べると伸びが鈍化するものの、前年比8.4%増の116億円が見込まれる。

◆調査結果の概要

2014年
2013年比
2015年見込
2014年比
ファミリーレストラン
1兆3,277億円
101.7%
1兆3,481億円
101.5%
喫茶
1兆4,121億円
100.1%
1兆4,136億円
100.1%
西洋料理
7,585億円
101.3%
7,705億円
101.6%
日本料理
2兆6,601億円
98.8%
2兆6,393億円
99.2%
東洋料理
1兆2,555億円
98.3%
1兆2,375億円
98.6%
エスニック料理
965億円
95.3%
949億円
98.3%
給食
3兆8,679億円
99.4%
3兆8,545億円
99.7%
宿泊宴会場
3兆7,614億円
99.6%
3兆7,536億円
99.8%

1.ファミリーレストラン

メニューオーダー数の増加や高価格帯メニューの好調が多くみられる中、標準型FRでは既存店の改装やメニューの改良が進められ、和風FRは新規出店と既存店のリニューアルが奏功するなど、各業態で伸長したため、2014年の市場は前年以上の伸長率となった。2015年は、低価格型FRで朝食や主婦の喫茶利用などの需要を獲得しており、また中華FRが既存店のリニューアルやメニューのブラッシュアップに注力するなど、引き続き伸長が見込まれる。

2.喫茶

2014年の市場は、コーヒーショップとジューススタンド、そしてロードサイド型喫茶店・コーヒー専門店の相次ぐ出店により前年を上回った。2015年も各業態で出店攻勢が続いており、コーヒーショップでは「ブルーボトルコーヒー」、喫茶店・コーヒー専門店では「高倉町珈琲」といった新興ブランドの参入によって市場は活況を呈しているものの、市場の60%以上を占める喫茶店・コーヒー専門店の個人店の減少に歯止めがかかっていないことから、市場は微増にとどまると見込まれる。

3.西洋料理

消費税増税の影響により高級イタリア料理など高価格業態において需要減少がみられたが、パスタレストラン、オムレツ・オムライスレストランなどの低価格業態、そしてオイスターバーやステーキ・ハンバーグレストランといった特定のメニューに注力する業態が出店を進め、品質や差別化を訴求したメニュー施策で需要を獲得したことで2014年の市場は微増となった。2015年も引き続き、パスタレストラン、オムレツ・オムライスレストラン、オイスターバーやステーキ・ハンバーグレストランの伸長が高価格業態の落ち込みをカバーし微増が見込まれる。

4.日本料理

2014年、2015年は共に単独店の低迷により、市場は前年割れが続くと見込まれる。しかしすきやき・しゃぶしゃぶといった食べ放題サービス実施店は、2015年に前年を上回る新規出店が進められていることから、好調が見込まれる。

5.東洋料理

2014年はブームが終わった韓国料理とホルモン料理が前年から引き続き低迷したことと、消費税増税以降は高級中華料理を中心とした中華料理の需要が減少したことから、市場が前年割れとなった。2015年も引き続き韓国料理、ホルモン料理、中華料理の需要の落ち込みが続いているものの、テーブルオーダーバイキングが好調な焼肉料理の伸長がカバーし、前年比1.4%減の1兆2,375億円にとどまると見込まれる。

6.エスニック料理

近年、各社不採算店舗の閉鎖を進めており、2014年も一部の企業を除いて同様の傾向が続いたため市場は縮小した。2015年は不採算店舗の閉鎖が一段落したものの依然として需要が回復しておらず、引き続き縮小が見込まれる。

7.給食

2014年は施設数が増加している高齢者福祉施設給食と幼稚園・保育所給食が伸長したが、他の業態は前年割れとなったため、市場は微減となった。2015年も引き続き前年同様の傾向が続いており、前年比0.3%減の3兆8,545億円が見込まれる。

8.宿泊宴会場

2014年、2015年と訪日外国人観光客の大幅な増加によりホテルなどの需要が増加した。一方で施設の老朽化や後継者不在により廃業が進んでいる旅館、また2013年以降婚姻件数や挙式費用の減少により結婚式場・宴会場が低調なことから、市場は2015年も前年に引き続き微減が見込まれる。

◆調査対象

ファミリーレストラン 標準型FR、高価格型FR、低価格型FR、和風FR、イタリアFR、中華FR、ステーキ・ハンバーグFR、チャンポンFR、バイキングレストラン
喫茶 コーヒーショップ、低価格型コーヒーショップ、高価格型コーヒーショップ 、喫茶店・コーヒー専門店、ロードサイド型喫茶店・コーヒー専門店、高価格型喫茶店・コーヒー専門店、紅茶専門店、フルーツパーラー、ベーカリーカフェ、甘味処、ジューススタンド
西洋料理 フランス料理、イタリア料理、高級イタリア料理、パスタレストラン、アメリカ料理、ドイツ料理、スペイン料理、ステーキ・ハンバーグレストラン、シーフードレストラン、オイスターバー、オムレツ・オムライスレストラン、ワイン酒場
日本料理 そば・うどん、そば居酒屋、すし、うなぎ、てんぷら、とんかつ、すきやき・しゃぶしゃぶ、料亭・割烹、豆腐料理、低価格ふぐ料理、かに料理、ちゃんこ料理、もつ鍋、お好み焼き
東洋料理 韓国料理、焼肉料理、焼肉テーブルオーダーバイキング、ホルモン料理、高級中華料理、一般中華料理、点心料理
エスニック料理 メキシコ料理、インド料理、東南アジア料理
給食 産業給食、学校給食、病院給食、高齢者福祉施設給食、有料老人ホーム給食、幼稚園・保育所給食、学生食堂
宿泊宴会場 ホテル、ビジネスホテル、結婚式場・宴会場、旅館、民宿・ペンション

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/10/29
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。