PRESSRELEASE プレスリリース

第22012号

清涼飲料と嗜好品の市場を調査
―2021年見込(2020年比)/2026年予測(2020年比)―
●日本茶(リキッドタイプ)市場 5,253億円(8.2%増)/5,616億円(15.7%増)
20年は縮小も、21年以降はカフェ需要を新たに取り込み、拡大
●アーモンドミルク市場 75億円(25.0%増)/117億円(95.0%増)
植物由来食品への注目度の高まり、メディア露出の増加により、大幅増

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 清口 正夫 03-3241-3470)は、健康性を訴求した商品やカフェ需要を取り込む商品が好調な清涼飲料、在宅時間の増加によりコストパフォーマンスの良さからコーヒーやお茶などが好調な嗜好品の国内市場を調査した。その結果を「2022年 食品マーケティング便覧 No.4」にまとめた。「2022年 食品マーケティング便覧」では、27カテゴリー408品目の加工食品市場を6回に分けて調査・分析する。

◆注目市場

●リキッドコーヒー、簡易抽出型コーヒー

 

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

リキッドコーヒー

3,010億円

105.6%

3,230億円

113.3%

簡易抽出型コーヒー

645億円

103.2%

720億円

115.2%

リキッドコーヒーは、PETボトルコーヒー飲料、500mℓ以上の紙容器のコーヒー飲料を対象とする。

2017年以降、大手飲料メーカーがPETボトルのパーソナル商品で相次いで参入し、市場は大幅な拡大が続いていたが、2020年はテレワークの普及により、オフィスでの飲用機会が大きく減少し、市場は縮小した。

2021年は、家庭内での需要を1リットル前後のPETボトルコーヒーが引き続き獲得していることに加え、有名なカフェブランドを冠したパーソナル商品の発売により、市場は2019年を上回るとみられる。

簡易抽出型コーヒーは、挽いたコーヒー豆をフィルターにセットした商品、コーヒーバッグにお湯を注ぐだけで簡単にコーヒーが淹れられる商品を対象とする。

外出自粛などから在宅時間が増加し、家庭内でのコーヒー飲用頻度が高まったことで、簡便性からレギュラーコーヒーのライト層の需要を取り込み、2020年の市場は前年比二桁増となった。飲用頻度が高まったことから、まとめ買いするリピーターが増えたため、ECが好調である。外出自粛が長引いていることや、より美味しいコーヒーを求めるユーザーによる高単価商品の購入が好調なことから、2021年も市場は拡大するとみられる。

●日本茶、麦茶(リキッドタイプ)

 

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

日本茶

5,253億円

108.2%

5,616億円

115.7%

麦茶

1,578億円

115.9%

1,900億円

139.5%

PETボトル、缶などのリキッドタイプの日本茶(緑茶、ほうじ茶、玄米茶)や麦茶を対象とする。

2020年は、外出先やオフィスでの飲用機会が減少し、家庭内ではティーバッグなどコストパフォーマンスの良い商品に需要が流出したことにより、日本茶・麦茶ともに市場は縮小した。

日本茶は、新商品がヒットしていることや、抹茶ラテなどで20代~30代を中心としたカフェ需要を新たに取り込んでいることから、2021年の市場は5,253億円が見込まれる。抹茶ラテに加え、ほうじ茶ラテなどコーヒーショップ需要を取り込む商品の展開が期待される。また、飲料メーカーはSDGsの観点からラベルレス飲料の販売を強化しており、メインチャネルであるECの割合が上昇している。

麦茶は、2021年に冷夏だったが、新たに参入したコカ・コーラシステムが「やかんの麦茶from 一(はじめ)」を発売し、既存ユーザーとは被らない若年層を中心とした需要を獲得しており、市場は前年比二桁増が見込まれる。ユーザーの裾野が広がっていることで、今後も市場は拡大していくとみられる。

●アーモンドミルク

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

75億円

125.0%

117億円

195.0%

アーモンドを主原料とした飲料を対象とする。

2013年にカリフォルニア発ブランド「アーモンド・ブリーズ」が上陸し、2014年の江崎グリコ「アーモンド効果」の全国発売により市場が形成された。2020年は、健康志向がさらに高まったことや、巣ごもりにより飲用量が増加し大容量タイプが伸びた。2021年は、前年に続き大容量タイプが好調であり、TV番組で肥満対策や風邪予防といった機能性が取り上げられたことでさらにトライアル需要を獲得しており、市場は大幅に拡大するとみられる。

カフェでの採用が増えていることや、植物性原料への関心の高まりから豆乳やオーツミルクなど他の植物性飲料と合わせてメディア露出が増加していることもあり、アーモンドミルクは今後も高い伸びが予想される。

◆調査結果の概要

 

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

果実飲料

4,422億円

98.3%

3,994億円

88.8%

炭酸飲料

5,530億円

101.4%

5,620億円

103.1%

乳性飲料

1兆1,081億円

99.5%

1兆 781億円

96.8%

嗜好飲料

1兆8,686億円

102.7%

1兆8,949億円

104.2%

健康飲料

8,057億円

103.3%

8,490億円

108.8%

その他飲料

3,806億円

100.8%

3,939億円

104.4%

嗜好品

8,915億円

101.5%

9,124億円

103.9%

【2021年見込】

果実飲料は、栄養機能食品や機能性表示食品など健康性を訴求した商品は好調だが、100%果汁飲料や野菜飲料は大容量タイプが前年に伸長した反動により苦戦しているほか、CVSでの需要減少により縮小している。原料価格の高騰により参入企業の注力度も低下していることから、今後も市場は縮小が続くとみられる。

炭酸飲料は、CVSや自動販売機での需要は減少しているが、有糖炭酸ではテレワーク時のリラックスやリフレッシュ需要の獲得、果汁系炭酸飲料での高果汁など付加価値商品の好調により活性化しており、無糖炭酸は割り材用途や直飲み需要で好調が続いており、市場が伸びている。

乳性飲料は、ドリンクヨーグルトや乳製品乳酸菌飲料は健康志向の高まりを背景に堅調だが、前年の巣ごもり需要で伸びた飲用牛乳で反動減がみられるほか、乳飲料はプロテインなどたんぱく質による健康性を訴求する商品は好調なものの、嗜好性の高い品目は植物性飲料との競合もあり縮小が予想される。また、規模の大きい飲用牛乳は今後も減少し、市場は縮小するとみられる。

嗜好飲料は、缶コーヒーの減少が続く中、リキッドコーヒーは新ブランドや新商品の好調により伸び、日本茶が主力ブランドの安定した需要に加えて“抹茶ラテ"などでカフェ需要を取り込んでいることから、市場は拡大するとみられる。リキッドコーヒーや日本茶は、成長カテゴリーとして飲料メーカーが注力していることから今後も市場は拡大が期待される。

健康飲料は、スポーツドリンクが新型コロナ以降、消費者の活動量の減少により自動販売機向けなどで苦戦が続いているが、エナジードリンクが新ブランドの台頭により伸びているほか、植物性飲料へ関心が高まる中、第三のミルクとしてアーモンドミルクが好調なことから、市場は拡大するとみられる。

その他飲料は、規模の大きい国産ミネラルウォーター類でパーソナル商品の回復がみられることに加え、希釈飲料がコストパフォーマンスの良さや用途提案が進み好調なことから、市場は拡大している。

嗜好品は、レギュラーコーヒーや緑茶でコロナ禍に伴う在宅時間の増加から市販用が需要を獲得している。また、業務用が回復に向かっていることから堅調に拡大していくとみられる。

◆調査対象

果実飲料

 

 

・100%果汁飲料

・果粒含有果実飲料

・野菜飲料

・果汁飲料

・果肉飲料

・果実野菜混合飲料

・低果汁入清涼飲料

・トマト飲料

 

炭酸飲料

 

 

・コーラフレーバー飲料

・果汁系炭酸飲料

・乳類入炭酸飲料

・透明炭酸飲料

・ジンジャーエール

・無糖炭酸飲料

乳性飲料

 

 

・飲用牛乳

・乳製品乳酸菌飲料

・乳類入清涼飲料

・低温殺菌牛乳

・乳酸菌飲料

 

・乳飲料

・ドリンクヨーグルト

 

嗜好飲料

 

 

・缶コーヒー

・日本茶(リキッドタイプ)

・ゼリー飲料

・リキッドコーヒー

・麦茶(リキッドタイプ)

・ココアドリンク

・紅茶(リキッドタイプ)

・ブレンドティ

・缶入しるこ

・ウーロン茶(リキッドタイプ)

・その他ティードリンク

 

健康飲料

 

 

・食系ドリンク

・機能性清涼飲料

・豆乳類

・薬系ドリンク

・スポーツドリンク

・アーモンドミルク

・健康サポート飲料

・粉末機能性清涼飲料・スポーツ

・ビネガードリンク(ストレート)

・パウチゼリー飲料

ドリンク

 

その他飲料

 

 

・国産ミネラルウォーター類

・シャンパン風炭酸飲料

・ビネガードリンク

・輸入ミネラルウォーター類

・乳幼児向け飲料

(コンク・市販用)

・サワードリンク

・殺菌乳製品乳酸菌飲料(コンク)

 

・トニックウォーター

・希釈飲料

 

嗜好品

 

 

・レギュラーコーヒー

・スティックタイプ

・その他茶

・簡易抽出型コーヒー

プレミックス飲料

・健康茶・市販用

・ポーションコーヒー

・紅茶(ティーバッグ・リーフ)

・甘酒

・インスタントコーヒー

・緑茶

・粉末飲料

・スティックタイプコーヒー

・緑茶ティーバッグ

・青汁

・インスタントティー

・粉末緑茶・市販用

・麦芽ドリンク

・ココア

・麦茶

 


2022/02/10

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