PRESSRELEASE プレスリリース

第22093号

2016年に1,000億円、2020年に2,000億円突破
拡大続くたんぱく補給食品の国内市場を調査
―2027年予測(2021年比)―
■たんぱく補給食品の国内市場 3,071億円(30.7%増)
たんぱく質を摂取するライフスタイルが定着し、伸びは緩やかになるものの拡大続く

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 清口 正夫 03-3241-3470)は、商品の多様化やコロナ太り解消需要獲得、たんぱく質摂取の重要性に対する理解が進んだことにより拡大が続いている、たんぱく補給食品の国内市場を調査した。その結果を「たんぱく補給食品市場 2022 プロテインブームの行方と原料事情の変化」にまとめた。

この調査では、プロテインパウダーをはじめとする計12品目のたんぱく質を含む市販用商品の市場を捉え、プロテインブームの変遷や原料動向なども明らかにした。

◆調査結果の概要

■たんぱく補給食品の国内市場

2022年見込

2021年比

2027年予測

2021年比

2,549億円

108.5%

3,071億円

130.7%

たんぱく質摂取の重要性に対する消費者の理解が進んだことや筋トレブーム、マスコミで取り上げられる機会の増加などによるプロテインブームを背景に、女性やシニアなどの層を取り込みユーザーが広がったことで、市場は2016年に1,000億円を突破した。その後も、プロテインパウダーを中心に、プロテインドリンクやプロテインバーなど商品が多様化し、手軽に摂取できるようになったことから幅広い需要を獲得して伸びが続いた。

2020年には、新型コロナウイルス感染症の流行による生活様式の変化もあり、外出制限や運動不足に伴うコロナ太り解消需要を獲得したことで、市場は2,000億円を超えた。2021年、2022年は原料の供給不足により原料価格が上昇しており、特に乳原料は生乳生産量の不足に加え、健康志向の高まりにより世界的に需要が急増したことから、価格が高騰している。今後は市場の伸びは緩やかになるものの、たんぱく質を摂取するライフスタイルが定着することで拡大が続くとみられる。

◆注目市場

■プロテインパウダー

たんぱく補給食品のうち、水や牛乳などで溶かして飲用する粉末商品を対象としている。スポーツをコンセプトとしたスポーツ用途型と、健康維持や栄養補助を目的とした栄養補給型に分けられる。

2000年代半ばまでユーザーは限られていたが、スポーツ用途型が初心者やライトユーザーへ広がったことから、2014年以降は前年比二桁成長が続いている。2020年はコロナ禍におけるスポーツ機会の減少が逆風となったものの、コロナ太り解消需要により前年比22.5%増と大きく伸び、2021年もテレビ番組で取り上げられたことで好調だったことから、市場は1,000億円を上回った。

2022年は、原料の高騰などにより商品の値上げが行われたものの、需要は旺盛であることから市場は拡大が続くとみられる。しかし、ここ数年の急成長の反動や新規参入メーカーが増加する一方で、競争激化により苦戦するメーカーがでてきており、今後は伸びが鈍化していくと予想される。

◆調査対象

カテゴリー

品 目

サプリメント

・プロテインパウダー

・MRP(ミールリプレイスメントパウダー)

 

・食事代替ダイエット飲料

 

加工食品

・サラダチキン・ちくわ・ソーセージ類

・その他加工食品

飲料・デザート

・プロテインドリンク

・プロテインデザート

 

・パウチプロテインゼリー

 

菓子・シリアル

・プロテインバー

・その他菓子・シリアル

その他

・経口栄養流動食

・大人向け粉ミルク


2022/09/06
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。