PRESSRELEASE プレスリリース

第24058号

急拡大するナトリウムイオン電池(SIB)の市場を調査
― 2040年世界市場予測(2023年比) ―
■ナトリウムイオン電池 9,247億円(3,082.3倍)
鉛蓄電池やリチウムイオン電池からの代替で注目。ESSやxEV向けが大きく伸びる

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、リチウムイオン電池(LIB)を代替する可能性から注目が集まるナトリウムイオン電池(SIB)の市場を調査した。その結果を「ナトリウムイオン電池のグローバル市場・プレーヤーに関する調査」にまとめた。

この調査では、SIBの世界市場を明らかにするとともに、有力参入企業15社の動向を分析した。

◆調査結果の概要

■ナトリウムイオン電池(SIB)の世界市場

ナトリウムイオン電池(SIB)の世界市場

SIBは、LIBに比べてエネルギー密度が低いが、正極に鉄やマンガンといった汎用材料、負極にカーボンを使用しレアメタルフリーであるため安定的かつ安価に製造できる。そのため、鉛蓄電池やコストが高いレアメタルを使用するLIBを大きく代替する可能性がある。

市場は、MWh規模でのESS導入や小型EV(A00クラス)で採用が始まった中国が中心である。また、欧州では電動工具での採用、アジアでは電動二輪車・三輪車やフォークリフトの鉛蓄電池を代替する動きもみられ、2024年は前年比21.0倍の63億円が見込まれる。2025年頃までは、それらの用途での使用増加により、市場拡大が予想される。

中・長期的には、エネルギー密度の低い鉛蓄電池や材料コストが高いLFP(リン酸鉄系)-LIBを代替し、xEV向けが大きく伸びるとみられる。また、中国やインドにおけるESS向けの伸長、北米や欧州におけるUPSや基地局のバックアップ電源としての普及を背景に、2040年の市場は2023年比3,082.3倍が予測される。

◆調査対象

対象電池
ナトリウムイオン電池

調査企業
参入企業15社


2024/6/18
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。