PRESSRELEASE プレスリリース

第25065号

スキンケア化粧品、ボディケア用品の国内市場を調査
― 2025年国内市場見込(2024年比) ―
■スキンケア化粧品 1兆4,624億円(3.5%増)
スペシャルケアアイテムの日常使いや、肌悩みに合わせた複数商品の使い分けで拡大
●シートパック(全顔用) 816億円(11.2%増)
デイリーケアへの取入れや、肌悩みに合わせて複数アイテムを使い分ける消費行動が広がる
●サンスクリーン 617億円(6.0%増)
猛暑需要に期待。保湿やシミ・ソバカス予防を訴求する付加価値商品のニーズも高まる

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、パックや美容液、スポットケアなどのスペシャルケアアイテムの使用が広がり好調なスキンケア化粧品と、高い保湿力やシミ予防の訴求など高機能商品のニーズが高まるボディケア用品の市場を調査した。その結果を「化粧品マーケティング要覧 2025 No.2」にまとめた。

この調査では、スキンケア化粧品8品目、ボディケア用品6品目について最新の市場を捉え、将来を展望した。なお、「同 No.1」ではメイクアップ化粧品とフレグランスの市場の調査結果をまとめ、その概要は5月に発表した。「同 No.3」ではヘアケア・ヘアメイク用品とメンズコスメティックスの市場の調査結果をまとめ、その概要を今後発表する。

◆調査結果の概要

■スキンケア化粧品の国内市場

スキンケア化粧品の国内市場

市場は2021年以降拡大が続き、2024年も対象の8品目全てが前年を超えて1兆4,127億円となった。マスク着用などによる肌トラブルのケアが注目される中で、美容成分配合を訴求した商品への関心の高さが継続し、グルタチオンやアゼライン酸といった美容医療でも使用される成分を配合した商品の投入が活発であった。

特に好調だったのはパック、美容液、スポットケア(アイクリームなど)といったスペシャルケア向けの品目で、いずれも前年比5%以上増加した。パックはシートパックをデイリーケアとして活用する動きが広がり、美容液は肌悩みに合わせて複数の商品を使い分ける消費者の増加や、美容成分を訴求した商品が人気で購買が促進された。スポットケアは目元のシワをケアする商品が多いが、美容液などでもシワ改善を訴求した商品の投入が進んだことから、眼輪筋や下まぶたの“目袋"といったより細かなアプローチで価値を訴求し需要を獲得した。また、美容液やスポットケアは、プレステージブランドの高価格帯商品を中心にインバウンド需要も活発であったほか、韓国ブランドがシートパックや美容液をフックに日本への展開を強化し、若年層を中心とした需要開拓につながった。

2025年の市場は前年比3.5%増の1兆4,624億円が見込まれる。引き続き消費者の美容意識の高まりから、美容液やシートパックといったスペシャルケアアイテムの日常使いの定着に加え、角質ケア・毛穴ケアニーズが高まっており、それらを訴求した商品がプラスワンアイテムとして需要を獲得し、市場拡大が続くとみられる。

■ボディケア用品の国内市場

ボディケア用品の国内市場

ボディシャンプーやボディクリーム・ローションの規模が大きく、近年はサンタン・サンスクリーンが大きく伸びている。2024年は除毛・脱毛料が前年比マイナス、ボディクリーム・ローションはほぼ横ばい、その他の品目は伸びた。季節や天候に需要が左右される品目が多く、近年の猛暑・暖冬傾向によりサンスクリーンが好調な一方、冬場の乾燥を感じにくくなったことでボディクリーム・ローションは苦戦している。

スキンケア意識の高まりの影響がボディケア用品にも波及しており、高い保湿力やシミ予防を訴求したサンスクリーンやボディシャンプーなど、肌ケアを意識した高付加価値商品の需要が増加している。今後も高機能化によって消費者の需要を獲得するとともに、単価が上昇することで市場は拡大するとみられる。

◆注目市場

●パック

パック

パック剤を不織布などに塗布したシートパックが主体の市場であり、全顔用・部分用の合計で市場の85%以上を占める。

シートパックが近年順調な伸びで市場をけん引している。元々はスペシャルケアアイテムとして、週に1、2度使用されることが多かったが、近年はデイリーケアへの取入れが広がって使用量が増加しており、2024年のシートパックは前年比26.3%増となった。また、美容成分への関心の高まりにより、肌悩みに特化した複数のアイテムを使い分ける動きもある。特にアゼライン酸やグルタチオンなどの美容医療で使用される注目成分を配合した商品が活発に投入され、美容に関心の高い消費者を中心に需要開拓が進んだ。

今後もシートパックの日常使いが広がることで市場が拡大していくとみられる。現状は夜のスキンケアアイテムとしての認知が一般的であるが、化粧ノリ・化粧モチなどを訴求した部分用パックの展開が増えており、夜に加えて朝の日常使いの広がりも期待される。

●サンタン・サンスクリーン

サンタン・サンスクリーン

市場の95%以上をサンスクリーンが占める。夏が最需要期の商材であるが、紫外線対策意識の高まりにより通年でサンスクリーンを利用する消費者が増加して市場を底上げしている。

2024年は猛暑での需要増加、通年利用者の増加に加え、保湿やシミ・ソバカス予防などのスキンケア機能や、トーンアップ効果といった多機能な商品のニーズが高まり、参入メーカーが積極的な新商品投下やリニューアルを行ったため、市場は前年比20%以上拡大した2023年からさらに伸びて590億円となり、コロナ前の規模を上回った。

2025年も猛暑が予想されることや、気温が上がる時期の早まりから店頭での売場作りが早期化していることにより引き続き市場は拡大するとみられる。UVケアの意識が高まることで小学生など低年齢からのケアを訴求する商品や親子での利用を訴求する商品も発売されており、消費者のすそ野の広がりが市場拡大を後押しするとみられる。

機能面では、コロナ流行後の2021年頃から軽めのメイクアップベースとしての需要が増加し、トーンアップ効果のある商品が伸びた。2025年も伸びが続くとみられるが、トーンアップ効果に対する消費者需要や新商品の投入はやや落ち着いている。一方でスキンケア意識の高まりに応えた、保湿効果やシミ・ソバカス予防効果を有する高付加価値商品が順調に伸びるとみられる。

●美容液

美容液

コロナ流行後のスキンケア意識の高まりから、市場は2021年以降拡大が続いている。2024年は肌悩みごとに複数の美容液を使い分ける動きが以前にも増して顕著となったことに加え、韓国ブランドの美容成分訴求アイテムがSNSを通じて話題となり、若年層の新規ユーザー開拓が進んだ。

2025年も消費者のスキンケア意識が高く、プレステージブランドのロングセラーアイテムが好調を維持している。美容医療が身近となったことで即効性や肌の変化へのニーズが強まっていることから、美容医療レベルのケアを訴求した商品や、注目成分を配合した商品を中心に伸びが続くとみられる。

◆調査対象

スキンケア化粧品
・洗顔料
・クレンジング
・モイスチャー
・スポットケア
・化粧水
・乳液
・美容液
・パック

ボディケア用品
・リップクリーム
・サンタン・サンスクリーン
・除毛・脱毛料
・ボディシャンプー
・ボディクリーム・ローション
・バスプロダクツ

用途別市場
・洗浄ケア
・デイリーケア
・ライトメイク・UVケア

2025/7/3
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