PRESSRELEASE プレスリリース

第19097号

プロテインパウダーからサラダチキンや大人向け粉ミルクまで
拡大が続くたんぱく質補給食品の国内市場を調査
―2019年国内市場見込(2018年比)―
■たんぱく質補給食品 1,453億円(10.6%増)
~サプリメントの規模が大きいものの、加工食品や飲料・デザートも伸びる~
●プロテインパウダー 495億円(8.6%増)
~アスリートからライトユーザーにまで使用が広まり、スポーツ用途型を中心に堅調な需要増加~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、プロテインパウダーなどのサプリメントから普及が始まり、たんぱく質摂取に対する重要性の理解進行や、様々なカテゴリーからの商品の増加、日常的に摂取する消費者の増加などにより、堅調に拡大しているたんぱく質補給食品の市場を調査した。その結果を「プロテインブームにより拡大続くたんぱく補給食品の今後と新カテゴリーの可能性」にまとめた。

この調査では、たんぱく質補給食品としてサプリメント3品目、加工食品2品目、飲料・デザート3品目、菓子・シリアル2品目、その他2品目の5カテゴリー12品目の市場について現状を調査し、将来を予想した。

◆調査結果の概要

■たんぱく質補給食品の国内市場

2014年から市場は大幅な拡大を続けており、2019年の市場は1,453億円が見込まれる。2014年頃はプロテインパウダーをはじめとしたサプリメントが60%以上を占めていたが、2017年頃からサラダチキンやちくわ、ソーセージ類などの加工食品、プロテインドリンクやパウチプロテインゼリーなどの飲料・デザートが大きく伸びている。

2020年以降の伸びはやや鈍化するとみられるが、東京五輪による消費者のスポーツへの関心・参加意欲や、それに伴うスポーツ人口の増加などにより堅調な需要増加が期待され、2020年の市場は1,558億円、2030年には1,908億円に拡大すると予測される。

品目別にみると、プロテインパウダーは、当初トップアスリートに需要が限定される傾向があったが、現在は幅広いスポーツユーザー、また、一般消費者の利用が進み伸びている。ローカーボ(低炭水化物、低糖質)や筋トレの普及も追い風となっている。また、プロテインパウダーがけん引するプロテインブームは他の商品カテゴリーにも波及しており、たんぱく質補給食品市場の拡大につながっている。

サラダチキン・ちくわ・ソーセージ類も、大きく伸びている。サラダチキンは2013年頃から、高たんぱく・低カロリーなどの点でヘルシー志向の消費者に受け入れられ、また、スポーツユーザーの摂取が進んだため伸びている。また、たんぱく質補給を目的とした食品としてソーセージ、ちくわ、かにかまなども発売され、商品が多様化している。

プロテインドリンクは、2015年に発売された「ザバスミルクプロテイン」(明治)が、スポーツユーザーから一般消費者まで幅広い層に支持されていることや、参入メーカーが増えていることにより大きく伸びている。

その他飲料・デザートは、2011年にギリシャヨーグルト「パルテノ」(森永乳業)が発売されて以降、高たんぱくのヘルシー性が支持されている。

食事代替ダイエット飲料は、たんぱく質を配合しない食事代替ダイエット飲料やプロテインパウダーへの需要流出により縮小している。

◆注目市場

●プロテインパウダー

 

2018年

2019年見込

2018年比

スポーツ用途型

295億円

329億円

111.5%

栄養補給型

161億円

166億円

103.1%

合 計

456億円

495億円

108.6%

スポーツ用途型と栄養補給型に大別され、スポーツ用途型が60%以上を占めている。

スポーツ用途型は、2000年代半ばまでは一部のトップアスリートに需要が限定されていたが、2008年頃からライトユーザーも含めた幅広いスポーツユーザーにたんぱく質摂取の重要性が理解されたことにより、需要が大きく増加した。2013年以降はローカーボの普及や、体を鍛えることが一般化してきたことなどにより好調で、2015年以降は二桁前後の伸びが続いておりブームといえる様相をみせている。

栄養補給型は、健康維持や栄養補給目的で中高年や女性の利用が多い。ネットワーク販売型企業が中心となり展開されている。割安なスポーツ用途型への需要流出などにより一時苦戦していたが、近年はプロテインブームによってドラッグストアや通販で販売するブランドが増加し、堅調に伸びている。

今後もスポーツ人口の増加やプロテイン摂取の一般化に伴うライトユーザーの取り込みによって、スポーツ用途型を中心に市場拡大が続くとみられる。東京五輪に伴うスポーツ需要の高まりも普及拡大の追い風になるとみられる。ライトユーザーの取り込みが一巡した際の伸び率鈍化が懸念されるが、スポーツ人口は将来的に増加が期待されるため、市場は長期的な安定成長が予想される。

●大人向け粉ミルク

2018年

2019年見込

2018年比

11億円

12億円

109.1%

2014年に「大人の粉ミルク」(救心製薬)が発売され、続いて2016年に森永乳業、2017年に雪印ビーンスタークからも商品が投入されたことにより、市場は大きく拡大した。ネーミングのインパクトがあり、TV番組で大きく報道されたことにより、2018年にはブーム的に市場は拡大した。2019年はブームが一段落し伸びは鈍化しているものの、シニアにとって重要な栄養素であるたんぱく質やカルシウムを気軽に無理なく日常的に摂取できる食品は少ないため需要は高く、今後も堅調に市場は拡大するとみられる。たんぱく質摂取の重要性がシニアに浸透してきたことも需要増加の要因となっている。

◆調査対象

サプリメント

・プロテインパウダー

・MRP

・食事代替ダイエット飲料

(ミールリプレイスメントパウダー)

加工食品

・サラダチキン・ちくわ・ソーセージ類

・その他加工食品

飲料・デザート

・プロテインドリンク

・その他飲料・デザート

・パウチプロテインゼリー

 

菓子・シリアル

・プロテインバー

・その他菓子・シリアル

その他

・経口栄養流動食

・大人向け粉ミルク


2019/11/19
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