PRESSRELEASE プレスリリース

第21024号

“おうち時間”でプチ贅沢需要が高まる
スイーツ主要チャネルの国内市場を調査
―2021年予測―
■スイーツ市場 1兆5,507億円 
~スイーツショップを中心に通販を強化、自家消費を主体に、需要を獲得~
◆糖質オフスイーツ 72億円 
~商品品質や味覚面が向上され、市場拡大~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、フォーマルギフト需要が減少している一方で、手土産を中心としたカジュアル需要が増加しており、健康志向スイーツの定着や通信販売の強化が進んでいる、スイーツの国内市場を調査した。の市場を調査した。その結果を「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」にまとめた。

この調査では、洋菓子・和菓子18品目の市場動向(店舗売上)をチャネル別に捉えた。また、参入企業動向についても分析した。なお、量販店、CVS、ドラッグストアチャネルを流通スイーツ、チェーン洋菓子店、個人洋菓子店、チョコレート専門店、チェーン和菓子店、個人和菓子店、百貨店をスイーツショップ、ファミリーレストラン、コーヒーショップ、回転ずしを外食スイーツと分類した。

◆調査結果の概要

■スイーツ市場

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

1兆4,711億円

92.0%

1兆5,507億円

105.4%

2019年はCVSにおいて「バスチー」(ローソン)や「スフレ・プリン」(ファミリーマート)がヒットした。「バスチー」は専門店のおいしさを手軽な価格で楽しめることで日常のご褒美需要を獲得したほか、「スフレ・プリン」は食べ応えのあるサイズ感と1メニューでスフレケーキとカスタードプリンの2つを味わえる贅沢さが支持された。上位チェーンが相次いで商品投入したことも市場の活性化につながった。また、カジュアルギフトやデイリースイーツといった自家消費向けが好調となり、市場は拡大した。

2020年は新型コロナウイルス感染症流行の影響で、百貨店や大型商業施設に出店するスイーツショップなどが一時臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされたことで、量販店やCVSに需要がシフトしたが、これらのチャネルは単価が低いため、スイーツショップのマイナス分をカバーできず、市場は大幅に縮小するとみられる。

2021年以降はスイーツショップを中心に通販の強化が進むとみられ、自家消費を主体に、需要を獲得していくと予想される。

■チャネル別スイーツ市場

【流通スイーツ】

CVSではバスク風チーズケーキのヒットやカップ入りデザートなどのチルドデザートが好調、また、ドラッグストアではチェーン店舗数の増加に加え、スイーツを取り扱う店舗数も増え、2019年は市場が拡大した。2020年は、量販店やドラッグストアは巣ごもり需要を獲得して来店客数が増え、CVSは来店客数が減少したものの客単価が上昇したことで伸び、市場は拡大するとみられる。

【スイーツショップ】

手ごろな価格から購入できるカジュアルギフトの好調のほか、郊外型チェーンの増加で自家消費需要を獲得する一方で、フォーマルギフトの需要減少や百貨店の閉鎖など店舗数の減少により、市場は微減が続いていた。2020年は出店先の百貨店や大型商業施設の営業時間の短縮や臨時休業の影響を受ける店舗が多くみられ、ロードサイドを中心に好調な店舗もみられるものの、市場は縮小するとみられる。

【外食スイーツ】

ファミリーレストランは不採算店の閉鎖が進み不調だったが、コーヒーショップは新規出店が盛んに行われ店舗数が増加し好調だったほか、回転ずしはスイーツメニューに注力したことなどから、2019年は市場が拡大した。2020年はファミリーレストラン、コーヒーショップ、回転ずしともに外出自粛の影響を受け来店客数が激減となり、市場はマイナスが予想される。

■注目チャネル

【量販店】(流通スイーツ)

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

3,188億円

102.2%

3,211億円

100.7%

2019年はチルド洋菓子でチーズタルトや催事需要を獲得したケーキや定番NBが好調でシューが伸びたほか、ドライ和菓子が消費期限を延長したことから好調で、市場はプラスとなった。

2020年はバウムクーヘンやパウンドケーキなどドライ洋菓子のマルチパックが巣ごもり需要を獲得し伸びたほか、百貨店や大型商業施設の時短営業や臨時休業の影響を受けたスイーツショップの需要の一部が流入したことや、チルド和菓子は外食回数の減少により家で楽しむことができるプチ贅沢商品として需要を獲得したことで、市場は拡大するとみられる。

【CVS】(流通スイーツ)

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

2,263億円

105.2%

2,313億円

102.2%

2019年はチルド洋菓子で「バスチー」が「プレミアムロールケーキ」(ローソン)以来の大ヒットとなったほか、「スフレ・プリン」をはじめとするカップ入りデザートやクリームの素材にこだわった高付加価値商品の投入が進んだシューが好調で、市場は拡大した。

2020年は外出自粛の影響で来店客数が大幅に減少したため、CVSカウンターコーヒーとの合わせ買い需要を獲得していたバウムクーヘンも減少してドライ洋菓子が不調となる一方、チルド洋菓子はドーナツ、フィナンシェ、バウムクーヘンなどを新たにチルドで展開する動きが加速しているほか、スイーツショップからの需要の流入、巣ごもり需要を獲得していることにより、例年以上の大幅な拡大が予想される。

◆注目品目市場

◆催事予約ケーキ

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

600億円

105.3%

600億円

100.0%

メインのクリスマスケーキが、世帯の少人数化、少子化を背景に小型商品へ需要がシフトし単価が下落しているほか、カップ入りケーキやカットケーキなど予約不要で購入可能な商品へ需要が流出していることから、市場縮小が続いている。

2019年の市場はチェーン洋菓子店においては有名パティスリーのオリジナルメニューを展開するなど、消費者嗜好の多様化に合わせたアプローチが奏功したが、量販店においてクリスマスケーキの購入が集中する23日が平日だったことから、需要が減退したほか、CVSでは食品ロスに対する意識の高まりから予約販売を推進したことで当日売りが減少し、市場は縮小した。

2020年はチェーン洋菓子店や百貨店において店舗での密を避けられる事前予約のメリットが評価され、例年以上に予約数が増加していることや、クリスマスを自宅で過ごす代わりに、プチ贅沢として例年よりもワンランク上のケーキを購入するケースが増えていることにより、市場は拡大するとみられる。

◆糖質オフスイーツ

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

59億円

147.5%

72億円

122.0%

量販店やCVS、ドラッグストア、チェーン和洋菓子店などで販売される、糖質オフスイーツ(ロカボスイーツ、低糖質訴求商品を含む)を対象とする。

2019年は商品パッケージにロカボマークを記載した商品が好調となり、大手CVSへの採用も決まるなど大幅に伸長したほか、良品計画が発売した「無印良品 糖質10g以下のお菓子」シリーズが“糖質10g以下"といった健康とおいしさの両立実現を訴求したことで、特に若年女性から支持を得て好調となり、市場が活性化し拡大した。

2020年は、 “コロナ太り"対策として糖質オフが再び注目されており、市場は引き続き拡大するとみられる。

高齢者や糖尿病患者において需要増加が期待されることや、味覚面なども年々向上が図られていることから、今後も市場は拡大するとみられる。

◆調査対象

品目

・ケーキ

・クレープ・ワッフル類

・チョコレート

・タルト

・カップ入りデザート

・ようかん・水ようかん

・ロールケーキ

・バウムクーヘン

・まんじゅう

・催事予約ケーキ

・パウンドケーキ

・大福・団子・最中

・シュー・エクレア

・ドーナツ

・どら焼

・プリン・ゼリー類

・その他焼き菓子・半生菓子

・カステラ

チャネル

流通スイーツ

・量販店

・CVS

・ドラッグストア

スイーツショップ

・チェーン洋菓子店

・チョコレート専門店

・個人和菓子店

・個人洋菓子店

・チェーン和菓子店

・百貨店

外食スイーツ

・ファミリーレストラン

・コーヒーショップ

・回転ずし

注目市場

・通信販売

・糖質オフスイーツ

 


2021/03/01
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。