PRESSRELEASE プレスリリース
パワートレインの小型軽量化やコスト低減が実現できるため、2020年以降に需要が急増
■eAxleの世界市場 1,467万台(293.4倍)
~中国を中心に需要が増加。以降順調に拡大~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、小型軽量化や部品点数の削減によるコスト低減や、xEV開発の効率化が可能になるため、今後の需要増加が期待されるeAxleの世界市場を調査した。その結果を「機電一体電動パワートレイン"eAxle"の2035年までの市場展望」にまとめた。また、EV駆動輪の内側に設置される電気モーターで、操作性やエネルギー伝達の向上を可能とするインホイールモーターの市場についても捉えた。
◆調査結果の概要
■eAxle(電動アクスル)の世界市場
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2019年見込 |
2035年予測 |
2019年見込比 |
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全 体 |
5万台 |
1,467万台 |
293.4倍 |
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中国 |
4万台 |
613万台 |
153.3倍 |
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欧州 |
僅少 |
679万台 |
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※中国、欧州は全体の内数
駆動用モーター、インバーター、ギアボックス(減速機、デフ、ハウジング)が一体化したeAxleを対象とする。欧米メーカー数社や、一部の日本メーカーが先行して展開している。電動パワートレインの開発が遅れている中国自動車メーカーなどを中心に、細かな調整が不要で低コスト、かつ、スピーディーにxEVの開発が可能となるため需要が高まっている。
2019年から中国を中心に市場は形成されており、短期的には中国が拡大をけん引するとみられる。中国自動車メーカーのパワートレイン開発は欧米や日本に比べて遅れており、自動車メーカーによっては全面的に外部委託するケースもみられるため、eAxleのニーズは高く採用計画も進んでいる。
2020年以降参入メーカーが増加するものの、当面の需要は限定的であるため、2024年頃までは大幅なコスト削減は難しいとみられる。中国自動車メーカーに加え、徐々に48VマイルドHVなどで欧州自動車メーカーの採用も増えるとみられ、2025年には100万台を突破し、量産化に伴う価格低下の進展が期待される。以降市場は急拡大するとみられ、2035年の市場は1,467万台が予測される。
世界的なxEVの需要増加に伴い、様々な車両に適合しやすいeAxleの採用も増えるとみられる。また、カーシェアリングの普及拡大により、新たにxEV専業の自動車メーカーなどが登場すれば、xEV開発の時間が短縮できるeAxleの需要はさらに高まると期待される。当面はEVでの採用が主流となるが、HVでも採用が進めば、アジアをはじめとした新興国でeAxleを搭載した低価格HVの普及が進み、さらなる市場拡大が期待される。
出力別では、中国向けの150kWモーターが中心となっている。今後、参入するeAxleメーカーも同クラスの製品投入を計画しており、中国で需要の高い中・小型SUVなどのEV向けの150kWの需要が増加するとみられる。また、99kWまでの小型モーターは4WD車の前後輪への装着のほか、2025年以降はEVやPHVだけでなく、48VマイルドHVでも需要増加が予想される。より高出力なモーターは、スポーツカー(高加速・高速度EV)などの特定需要に限定されるとみられる。
◆調査対象
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機電⼀体パワートレイン |
eAxle(電動アクスル) |
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インホイールモーター |
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対象車両 |
HV、PHV、EV、48VマイルドHVの乗用車 ※48V未満のマイルドHV、電動トラック・バス、電動小型モビリティは対象外 |
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エリア |
日本、北米(カナダ、米国、メキシコ)、欧州(EU27か国、英国、EFTA) 中国、その他 |
