PRESSRELEASE プレスリリース
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、美容領域において、効果や持続性の高さなどにより、コラーゲンやヒアルロン酸、ボトックスなどの注入による既存の治療法からの移行が期待される再生医療・細胞治療の国内市場を調査した。その結果を「再生医療分野に於ける美容領域の最新動向と将来展望」にまとめた。
この調査では、美容領域の再生医療・細胞治療市場の分析に加え、美容領域の再生医療等を行う第三種・第二種再生医療等提供機関50件の施術動向などのアンケート調査を行った。
◆調査結果の概要
■美容領域の再生医療・細胞治療市場
2020年見込 |
2019年比 |
2030年予測 |
2019年比 |
15億円 |
60.0% |
34億円 |
136.0% |
2014年に再生医療等の提供が制度化されたことで周知が進み、2015年、2016年と市場が盛り上がった。現在では流行は落ち着いたがシワやたるみの除去などアンチエイジングのニーズの高さやメディカルツーリズムの好調により、2019年の市場は25億円となった。一方で、人気のクリニックに需要が集中しやすいことから、施術件数が少ない医療機関の撤退もみられた。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、メディカルツーリズムが大幅に減少し、市場は2019年比40.0%減の15億円が見込まれる。幹細胞治療は高額ながら効果が高く、メディカルツーリズムで人気だったため、インバウンド需要の縮小により大幅に減少するとみられる。一方、再生医療の中では細胞の加工がしやすいPRP療法は内需が中心であるため、幹細胞治療より落ち込み幅は小さいとみられる。
2021年以降はメディカルツーリズムの需要回復による市場拡大が予想される。
◆調査対象
市場調査 |
・PRP療法 ・幹細胞治療 ・線維芽細胞治療 |
アンケート調査 |
第三種・第二種再生医療等提供機関50件 |