PRESSRELEASE プレスリリース
●ハラール検査 10.0億円( 7.1倍)
インバウンドの対応や海外への商品展開を目的に
禁忌成分の有無を科学的に検査する需要が増加
●全自動コロニーカウンター 5.9億円 (84.4%増)
AI搭載型の登場により正確なカウントが可能となり、市場が拡大
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、再現性の高い検査の実施を目的として、簡便化、自動化に寄与する簡易培地や全自動コロニーカウンターなどが伸びる簡易キット・機器、また、受託検査企業がラインアップ拡充を進める注目検査サービスの国内市場を調査した。その結果を「2026年版 食品検査キット/分析サービス市場実態調査」にまとめた。
この調査では、食品検査用の簡易キット・機器7品目、注目検査サービス4品目の市場の現状と将来を展望した。
◆注目市場
●ハラール検査【注目検査サービス】

イスラム教で禁止されている豚肉や酒およびそれら由来の食品・原材料、添加物などが含まれていないかどうかを科学的に確認する検査サービスを対象とする。
近年増加するインバウンド需要に加えて、海外市場への商品展開を目指す国内食品メーカーの増加から、フードダイバーシティ(食の多様性)に柔軟に対応できる商品の開発・販売を目的とした需要が増え、市場は今後大きく拡大していくと予想される。
検査としては、PCR法やリアルタイムPCR法による豚由来遺伝子の検出や、ウエスタンブロット法による豚由来コラーゲン・ゼラチンの検出、ガスクロマトグラフィーによるアルコール検査などが実施される。なお、ハラールにおいては、製造工程も定められた方法があり、豚以外の家畜の屠畜はイスラム法に則った処理が必須である。しかし、検査のみではそこまで判断できないことから、受託検査企業は、あくまでもサンプルに対する禁忌成分の有無を科学的に検査するサービスとして展開している。
●全自動コロニーカウンター【簡易キット・機器】

培養後の微生物のコロニー数(集団)を全自動で瞬時に測定するシステムである。
慢性的な人手不足により業務効率化や簡便化の観点から需要が伸びている。2025年にAI搭載型が登場しており、これまでのカウンターと異なり、コロニーの重なりをほぼ正確にカウントでき、ラベルや文字の誤カウントがない。より簡便に再現性の高い検査を実施したいと考えるユーザーが多く、AI搭載型が市場をけん引することで、今後さらに拡大するとみられる。
◆調査結果の概要
■食品検査用簡易キット・機器/注目検査サービスの国内市場

簡易キット・機器市場は、食中毒などの流行やガイドラインの改訂など大きな変化がない限り、検査数はほぼ横ばいのため、各社は製品改良やスペックの向上でユーザーや需要の獲得に注力している。また、特定の技能を有する人への負担軽減と再現性の高い検査の実現を目的とした簡便化や自動化ニーズの高まりに伴い、市場拡大が予想される。品目別には、調製業務が伴う粉末培地から簡便に扱える簡易培地への切り替えが進んでいるほか、全自動コロニーカウンターがAI搭載型の登場により注目されている。このほか、2026年4月よりカシューナッツが新たに特定原材料に追加されたことから、アレルゲン検査は2026年、2027年と伸びるとみられる。
注目検査サービス市場は、食品企業が海外への商品展開を目指し、ハラール認証の取得需要が高まっていることや、インバウンド増加による食品や外食企業の対応進展などからハラール検査およびヴィーガン検査の需要が増加している。また、食物繊維分析および機能性成分分析は、健康志向の高まりがみられる中、商品パッケージでの食物繊維量や機能性成分の表示が差別化に繋がることから需要が伸びている。現状、市場は小規模であるが、受託検査企業はサービスメニューの拡大に注力しており、検査結果が商品の付加価値につながるため、これら検査サービスの市場は拡大が予想される。
◆調査対象
簡易キット・機器・粉末培地/生培地
・簡易培地
・コロニーカウンター
・ATPシステム
・アレルゲン検査
・細菌簡易同定検査キット/システム
・食中毒菌簡易検出キット
注目検査サービス
・ハラール検査
・ヴィーガン検査
・食物繊維分析
・機能性成分分析
