PRESSRELEASE プレスリリース
◆血圧計 8,490万台(17.9%増)
~ 先進国を中心に在宅医療の推進や高齢化人口の増加で、市場拡大 ~
◆空気清浄機 3,015万台(5.1%増)
~ 空気質への意識が高まり普及率の低い 東南アジアや欧州でも 需要増加 ~
◆コーヒーメーカー/エスプレッソマシーン 1億307万台(9.0%増)
~ 外出制限や在宅勤務の長期化による巣ごもり需要獲得で、市場拡大 ~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、衛生意識や自宅調理ニーズなどの高まりにより需要が増加した品目と、美容関連など外出を前提として使われることが多いため需要が低迷した品目で明暗がわかれた家電製品の世界市場を調査した。その結果を「グローバル家電市場総調査 2021」にまとめた。
この調査では、衣住関連8品目、調理関連13品目、空調/給湯関連8品目、美容/健康関連10品目の国・地域別生産・販売動向の現状を分析し、将来を予想した。◆注目市場
■血圧計
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
7,200万台 |
118.9% |
8,490万台 |
117.9% |
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で通院が難しくなったことから、自宅などで血圧を測定する必要性が高まり、市場は拡大した。
今後も北米や欧州などを中心とした在宅医療が進むことや、先進国を中心として高齢化や高血圧人口が増えることにより需要は増加するとみられる。特にIoT機能を有する製品ニーズが高まると予想され、市場は拡大が続くとみられる。
■空気清浄機
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
2,868万台 |
110.6% |
3,015万台 |
105.1% |
2020年は世界的に空気質への意識が高まったことから需要が増加し、市場は大幅に拡大した。一方、大気汚染対策として普及が進んできた中国では、新型コロナウイルス感染症流行による製造業をはじとめとした経済活動の停滞のため、大気汚染が一時的に沈静化したことにより需要が減少した。
今後は一部の国・地域で反動減が予想されるものの、普及率の低い東南アジアや欧州などでも需要が増加していくとみられ、市場は微増すると予想される。
■コーヒーメーカー/エスプレッソマシーン
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
9,460万台 |
101.6% |
1億307万台 |
109.0% |
2020年は巣ごもり需要を獲得し、先進国を中心に好調となっている。一方で、新興国では景気悪化によって、ブラジルをはじめ需要が減少した国・地域もみられ、市場は微増にとどまった。
今後は外出制限の長期化や在宅勤務の定着によって、巣ごもり需要は続くとみられ、市場は引続き拡大するとみられる。
■ホームベーカリー
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
1,063万台 |
109.5% |
1,013万台 |
95.3% |
2020年は巣ごもり需要を背景として、主な需要地である日本、中国、北米、欧州を中心に需要が盛り上がり、市場は拡大した。
今後の市場は反動減が予想されるが、将来的にはおよそ半数を占めている中国を中心に安定した需要が続くことで、2024年には1,000万台まで回復するとみられる。
■ホットプレート
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
2,594万台 |
107.0% |
2,493万台 |
96.1% |
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により、外食を控え自宅で食事を楽しむ機会が増えたことから日本と中国で需要が増加し、市場は拡大した。
既存商品の好調に加えて新規商品の投入などから市場が活性化するとみられる。
■ジューサー/ミキサー
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
5,400万台 |
101.5% |
5,825万台 |
107.9% |
2020年は新興国などの景気悪化が深刻な国・地域では需要が減少しているが、先進国の多くでは巣ごもり需要を獲得し伸びている。中国では健康意識の高まりや感染症対策として免疫力を高めるために自宅で新鮮なジュースを飲むことがブームとなり伸びている。また、多くのメーカーがEC販売に注力していることで、消費者が手軽に購入できるようになり、今後も市場は拡大するとみられる。
◆調査結果の概要
■主要家電3品目の世界市場
|
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
洗濯機/洗濯乾燥機 |
1億1,150万台 |
96.4% |
1億2,052万台 |
108.1% |
|
冷蔵庫 |
1億1,953万台 |
92.0% |
1億2,947万台 |
108.3% |
|
ルームエアコン |
1億4,721万台 |
90.6% |
1億6,232万台 |
110.3% |
洗濯機/洗濯乾燥機の2020年の市場は、新型コロナウイルス感染症の対策で混乱が大きかったインドやブラジルの落ち込みが顕著だったため、縮小した。一方で、巣ごもり需要や清潔意識の高まりにより、ドラム式などの高機能機種が好調だった。
冷蔵庫の2020年の市場は縮小となった。需要の3割を占める中国が新型コロナウイルス感染症流行の影響と不動産市場の低迷を背景に微減となった。また、東南アジアの需要減少に加え、感染が拡大したインドやブラジルで大幅に減少した。一方で、欧米は感染流行の影響は比較的少なく横ばいとなった。
ルームエアコンは欧米で巣ごもり需要を獲得し好調だった一方で、インドやブラジルなどでは大幅に需要が減少したため、2020年の市場は縮小した。
■カテゴリー別の世界市場
|
|
2020年 |
前年比 |
2025年予測 |
2020年比 |
|
衣住関連 |
4億8,069万台 |
95.6% |
5億4,195万台 |
112.7% |
|
調理関連 |
8億5,278万台 |
97.5% |
9億 417万台 |
106.0% |
|
空調/給湯関連 |
6億6,101万台 |
94.4% |
7億2,048万台 |
109.0% |
|
美容/健康関連 |
7億7,345万台 |
107.0% |
9億5,650万台 |
123.7% |
衣住関連はアイロンの市場規模が最も大きいが、2020年に新型コロナウイルス感染症流行の影響で、テレワークの普及による外出機会の減少などから、大幅に減少した。また、アイロンに次いで市場規模の大きい洗濯機/洗濯乾燥機も減少した。一方、在宅時間が増加したことで消費者の清掃意識が高まり、掃除機やロボット掃除機は伸びた。特に、ロボット掃除機は新型コロナウイルス感染症に関する給付金が購入の後押しとなり大きく伸びた。
調理関連はホットプレートやホームベーカリーなどは巣ごもり需要を獲得し増加したが、市場規模が最も大きい炊飯器は、需要の9割弱を占めている中国で在宅時間の増加によって、調理時間を要する麺類やパンなど米以外を調理する機会が増えたため需要が減少した。
空調/給湯関連は世界全体で空気質への意識の高まりが生じ、空気清浄機が伸びた。市場規模が最も大きい扇風機は中国での販売が好調だったことから伸びた。一方で、扇風機に次いで市場規模が大きいルームエアコンは巣ごもり需要を獲得した日本や欧米では当初の見込み以上に好調だったが、感染症対策で遅れをとったインドやブラジルは大きく落ち込み減少した。
美容関連は外出する機会が減少したことからメンズシェーバー、レディースシェーバー/脱毛器、ヘアアイロンなどがマイナスとなった。日本はインバウンド需要が減少した影響が大きく、主要メーカーでは自宅で可能なセルフビューティを切り口とした需要喚起を図る動きがみられる。美容関連が縮小する一方で、健康関連では血圧計や体温計が好調となった。特に体温計は日常的に体温を計測する必要性が高まったことから大幅に伸び、血圧計は感染予防対策として在宅医療が推進され自宅で血圧を測定する消費者が増えたことから、市場は拡大した。
◆調査対象
|
衣住関連 |
|
|
|
・洗濯機/洗濯乾燥機 |
・掃除機 |
・アルカリイオン整水器 |
|
・衣類乾燥機 |
・ロボット掃除機 |
・温水洗浄便座 |
|
・アイロン |
・浄水器 |
|
|
調理関連 |
|
|
|
・冷蔵庫 |
・ジューサー/ミキサー |
・ホームベーカリー |
|
・電子レンジ/ |
・コーヒーメーカー/ |
・電気ケトル |
|
電気オーブンレンジ |
エスプレッソマシーン |
・炊飯器 |
|
・IHクッキングヒーター |
・フードプロセッサー/ |
・ワインクーラー |
|
・食器洗浄乾燥機 |
フードチョッパー |
|
|
・トースター |
・ホットプレート |
|
|
空調/給湯関連 |
|
|
|
・ルームエアコン |
・扇風機 |
・加湿器 |
|
・電気給湯器 |
・空気清浄機 |
・シーリングファン |
|
・換気扇 |
・除湿器 |
|
|
美容/健康関連 |
|
|
|
・メンズシェーバー |
・美顔器 |
・体温計 |
|
・レディースシェーバー/脱毛器 |
・電動歯ブラシ |
・マッサージチェア |
|
・ヘアドライヤー |
・血圧計 |
|
|
・ヘアアイロン |
・体重計/体組成計 |
|
