PRESSRELEASE プレスリリース

第26071号

ファストフード店、ファミリーレストラン、専門料理店の国内市場を調査
― 2026年市場見込(2025年比) ―
●麻辣湯専門店 371億円(97.3%増)
2025年より店舗数が大幅増加。健康や美容の観点から注目度上昇中
●ドーナツ 1,662億円(2.9%増)
季節限定商品の投入や人気コンテンツとのコラボレーション実施で、顧客の購買意欲が向上
●ハンバーガー 1兆2,030億円(6.6%増)
上位チェーンが新規出店の増加や既存店の来客数維持の取り組みで市場をけん引

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、食材費や光熱費などの上昇で価格改定が進むも、季節限定メニューの発売や人気コンテンツとのコラボレーション実施などで集客力がアップしているファストフード店やファミリーレストラン、店舗数の増加が続く専門料理店の国内市場を調査した。その結果を「外食産業マーケティング便覧 2026 No.1」にまとめた。

この調査では、ファストフード店、ファミリーレストラン、専門料理店(アジア・エスニック料理店、西洋料理店、日本料理店)の58業態の市場を捉え、将来を展望した。料飲店や喫茶店などの飲食店、交通機関やレジャー施設、宿泊宴会場などの飲食施設のほか、テイクアウト、ホームデリバリーなどの市場については、今後調査結果の概要を発表する予定である。


◆注目市場

●麻辣湯専門店【アジア・エスニック料理店】

麻辣湯専門店【アジア・エスニック料理店】

麻辣湯をメインに提供する業態を対象とする。上位チェーンによるヘルシーなメニュー展開、女性1人でも入りやすい雰囲気づくりなどが奏功し注目度が上昇した。顧客によるSNSでの拡散や、トッピングが豊富で組み合わせの自由度が高い点がリピート率の高さにつながっている。

2025年は、上位チェーンのフランチャイズ展開が加速し、店舗数が大幅に増加した。新規エリアへの出店で客層の幅が広がったほか、カスタマイズ性の高さが顧客の心をつかみリピーターが増えた。12月には「麻辣湯」が同年の新語・流行語大賞にノミネートされメディアでの露出機会が増え、認知が広がったことから新規顧客の来店につながり市場は拡大した。

2026年も、商業施設など高い集客効果が期待される立地開拓のほか、フランチャイズ加盟店の増加に伴い全国で中小規模店舗の新規出店が続くとみられる。健康や美容の観点などからも注目度が上昇しさらに認知が広がることで、新規客やリピーターの獲得が進み、市場は前年比97.3%増と大幅に拡大すると見込まれる。


●ドーナツ【ファストフード店】

ドーナツ【ファストフード店】

ドーナツをメインに販売するファストフード店を対象とする。

2025年は、「もっちゅりん」(ミスタードーナツ)のヒットや、I’m donut? の生ドーナツが独特な食感で話題となった。また、1人当たりの購入個数増加や、値上げにより客単価が上昇し市場は拡大が続いた。

2026年は、各チェーンの新規出店が進むほか、季節限定商品、キャラクターや著名人などとのコラボレーション商品など、高付加価値商品の展開を進めている。また、専門店ドーナツに対する顧客の価格受容度は高まっており、高単価なドーナツの投入が活発に行われて客単価の上昇が続くとみられる。上位チェーンが積極的な出店を行っていることもあり、市場拡大が続くと予想される。


●ハンバーガー【ファストフード店】

ハンバーガー【ファストフード店】

ハンバーガーをメインに販売する、客単価1,500円未満のファストフード店を対象とする。

2025年は、上位チェーンが店舗改装やブランド刷新を通じ、利用者の利便性を考慮した店舗体験価値を向上させたことが集客につながり市場は拡大した。店舗数を増やしながら、時間帯や季節ごとのメニューの発売、値ごろ感のあるキャンペーンの実施などで1店舗当たりの売り上げを増やすチェーンもみられる。

2026年も、上位チェーンが店舗数の増加に力を入れるとみられる。また、上位チェーン店は各時間帯の売り上げ平準化への取り組み、プレミアムメニューやフェアメニューの販売などに積極的で、市場をけん引すると予想される。ゼッテリアやドムドムバーガーの組織再編も話題性が高く集客につながると期待され、市場は前年比6.6%増が見込まれる。


●サラダボウル専門店【ファストフード店】

サラダボウル専門店【ファストフード店】

サラダボウル及びチョップドサラダをメインに販売する店舗を対象とする。テイクアウトサラダ専門店のチェーンは対象外である。サラダの具材やトッピングを選択できるメニューのカスタマイズ性が消費者の心をつかみ、都市部を中心に健康志向の高い顧客の需要を獲得している。

2025年は、市場をけん引するクリスプサラダワークスとWithGreenによる店舗数の増加、デリカショップを運営するロック・フィールドの新規参入などで市場は拡大した。

2026年は、上位チェーンの店舗数増加のほか、自社アプリを利用した事前注文やサラダのカスタマイズなど施策の強化による顧客の囲い込みや、期間限定メニューの発売でリピーターの獲得が進むとみられ、市場拡大が予想される。


●回転ずし【ファストフード店】

回転ずし【ファストフード店】

すしをメインに販売し、レーンやタッチパネルを使用してセルフサービスで提供するすし店を対象とする。

2025年は、一部では価格改定で顧客離れがみられたが、上位チェーンが都市部や未進出エリアへの出店を増やしたほか、人気コンテンツとのコラボレーションメニュー発売などで客数の増加や客単価の上昇がみられ、市場は拡大した。

2026年も、都市部を中心に店舗数が増加するとみられる。また、低価格メニューの発売や、人気コンテンツとのコラボレーションなど集客に向けた動きが強まると予想される。高付加価値メニューも展開することで客単価の上昇も期待され、今後も市場拡大が続くとみられる。


◆調査結果の概要

◆調査結果の概要

ファストフード店では、2025年は主要チェーンの店舗数増加のほか、値ごろ感が強いメニューの発売や季節限定フェア、人気コンテンツとのコラボレーションで客数が増加した。また、店舗改装やモバイルオーダーの導入による顧客満足度の向上で、価格改定に伴う顧客離れの防止に成功し市場が拡大した。
2026年も、上位企業を中心に店舗数の増加が続き、新規顧客の獲得が予想される。また、自社アプリでのクーポン配布やSNSでのプロモーション強化などによる来客数の増加、高付加価値・高単価メニューの販促強化で客単価が上昇し、市場拡大が続くとみられる。

ファミリーレストランでは、2025年は各チェーンが期間限定メニューの発売や、人気コンテンツとコラボレーションを実施したことで来客数が増加した。価格改定で客単価が上昇したほか、イタリアファミリーレストランのサイゼリヤは価格を維持し他業態から需要を取り込んだことで売り上げが伸び、市場は拡大した。
2026年は、一部上位チェーンでは数回の価格改定で客数減少が懸念されるなかで、新規出店より既存店の改装や店舗整理への注力で店舗数が減少するとみられ、市場の伸びはやや鈍化するとみられる。

アジア・エスニック料理店では、2025年は値上げの影響などにより焼肉料理店は縮小したものの、麻辣湯専門店の好調などにより市場拡大を維持した。2026年は、焼肉料理店の苦戦が続き、また、一般中華料理店や餃子専門店の伸びが鈍化する一方、2025年以降著しい麻辣湯専門店の伸びにより市場は微増になるとみられる。

西洋料理店では、2025年はステーキ/ハンバーグレストランで、人気コンテンツとのコラボレーションやサラダバーの実施が客数の増加と客単価の上昇に寄与した。また、イタリア料理店やカフェレストランの店舗数が増加し、新規顧客を獲得したことで市場は拡大した。2026年も、ステーキ/ハンバーグレストランでの高付加価値メニューの発売や食べ放題イベントの実施で、客数増加と客単価の上昇が予想されるほか、イタリア料理店やカフェレストランの店舗数増加で市場は拡大するとみられる。

日本料理店では、2025年は米の価格高騰で市場に大きな影響が出たほか、個人経営店の閉店が進み店舗数が減少したものの、大阪・関西万博の開催で訪日外国人観光客の来客数が増加したことや、上位チェーンの商圏エリアの広がり、安価なメニュー展開などで客層の広がりがみられフェアや高付加価値メニューによる客単価上昇もあって市場は拡大した。2026年は、引き続き上位チェーンの店舗数が増加するとみられるものの、中国との関係悪化に伴う中国人観光客の減少が影響し、市場の伸び幅は鈍化すると予想される。


◆調査対象

ファストフード店
・ハンバーガー
・チキン
・ドーナツ
・サンドイッチ
・クレープ
・アイスクリーム
・ラーメン
・カレーショップ
・ステーキ
・セルフ式そば
・セルフ式うどん
・クイックパスタ/ピザ
・回転ずし
・牛丼
・天丼/天ぷら
・スタミナ丼
・とんかつ/かつ丼
・唐揚げ
・定食チェーン
・スープカフェ
・サラダボウル専門店

ファミリーレストラン(FR)
・総合FR
・和風FR
・イタリアFR
・中華FR
・チャンポンFR
・バイキングレストラン

アジア・エスニック料理店
・韓国料理
・焼肉料理
・ホルモン料理
・ジンギスカン専門店
・高級中華料理
・一般中華料理
・餃子専門店
・麻辣湯専門店
・メキシコ料理
・インド料理
・東南アジア料理

西洋料理店
・フランス料理
・イタリア料理
・高級イタリア料理
・アメリカ料理
・プレミアムハンバーガー
・スペイン料理
・ステーキ/ハンバーグレストラン
・シーフードレストラン
・オムレツ/オムライスレストラン
・カフェレストラン

日本料理店
・そば/うどん
・すし
・うなぎ
・てんぷら
・とんかつ
・すきやき/しゃぶしゃぶ
・料亭/割烹
・もつ鍋
・お好み焼き
・牛タン専門店


2026/7/9
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