PRESSRELEASE プレスリリース
■外食産業の国内市場 36兆4,582億円(2.0%増)
食材価格や人件費の上昇によって価格転嫁が進み拡大
■モーニングの国内市場 1兆1,752億円(3.2%増)
ファストフード店の店舗数増加やコーヒーショップでの単価上昇が追い風となる
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、景況感の悪化で一部品目では伸び悩みがみられた一方、インバウンドの増加で宿泊宴会場や日本料理などが好調だった外食産業13カテゴリー117業態の国内市場について、2026年4月から2回にわたってまとめ、その結果を「外食産業マーケティング便覧 2026 総市場分析編」にまとめた。
この調査では、外食産業の国内総市場の現状を明らかにし、将来を展望したほか、時間帯別(モーニング、ランチ、アイドルタイム、ディナー)や提供形態別(イートイン・テイクアウト・デリバリー)構成比、また、インバウンド需要の動向などの分析も行った。
◆調査結果の概要
■外食産業の国内市場

2025年の市場は35兆7,487億円となった。景況感の悪化で高級業態を含む西洋料理やアジア・エスニック料理などが伸び悩んだ。一方、食事に加え、仕事や勉強の場として利用頻度が上昇しているコーヒーショップなど喫茶は、メニュー価格改定による単価上昇も追い風となり伸長した。また、串カツ・串揚げ専門店やおにぎり専門店など低単価なメニューに特化した業態は好調であった。さらに、大阪・関西万博の開催で前年以上にインバウンドが増加したため旅館やホテルなど宿泊宴会場が続伸したほか、うなぎやすし、てんぷらなどの日本料理も好調だった。単価の上昇もあり、市場は前年比3.5%増となった。
2026年は、食材価格や人件費の上昇を背景に価格転嫁が進んでおり、新型コロナ流行前の2019年の市場規模を上回るとみられる。ただし、2025年11月以降、中国政府が台湾問題などを契機に日本への渡航自粛を呼びかけたことや、中東情勢によるドバイなど主要なハブ空港の利用が制限されていることから、中国やヨーロッパなどからのインバウンド需要が減少する可能性が懸念される。
■時間帯別の外食産業の国内市場

2025年のモーニング市場は、開店時間が早く、また、モーニング限定メニューを展開するハンバーガー店や牛丼店といったファストフード店が好調だった。特に、牛丼店はモーニングメニューのブラッシュアップと割安感によって伸びた。2026年は、規模の大きなテイクアウトや喫茶、ファストフード店を中心に拡大が予想される。ファストフード店の店舗数が増えるとみられるほか、コーヒーショップでは客単価の上昇が予想され、2026年の市場は、前年比3.2%増が予測される。
2025年のランチ市場は、ファストフード店が、モバイルオーダーを始めとするユーザーの利便性向上や接客の効率化による回転率アップを背景に伸長した。また、喫茶がオフィスワーカーの食事需要を獲得したことなども伸びにつながった。2026年は、モーニングと同様に、ファストフード店の店舗数増加などによって引き続き市場拡大するとみられる。
2025年のアイドルタイム市場は、食事の提供を中心とする業態が販売効率を高めるため注力したことから、市場は拡大した。ファストフード店では、上位企業がドリンクなどカフェメニューの充実や店舗改装によってイートイン利用を促進した。ファミリーレストランでも手ごろな価格で若い世代の需要を獲得し、客数が増えたため、市場拡大につながった。2026年も、引き続きファストフード店やファミリーレストランの伸びとともに市場拡大が予想される。
2025年のディナー市場は、店舗数減少などに伴うホームデリバリーの苦戦、料飲店での遅い時間の客数減少などによって、その他の時間帯に比べ小幅な拡大となった。規模が大きいスナック・クラブ・パブや焼肉料理は前年割れとなったが、量販店デリカやCVSテイクアウトフード、回転ずしといった一部業態では続伸した。2026年は、ディナーメニューに力を入れるファストフード店や、イートイン回帰が強まるファミリーレストランなどが伸びると予想される。単価の高いディナーの時間帯で、ディナー向け価格を改定した後でも割安感が出せることが強みとみられる。
◆調査対象
外食産業・ファストフード店(21業態)
・ファミリーレストラン(6業態)
・アジア/エスニック料理(11業態)
・西洋料理(10業態)
・日本料理(10業態)
・料飲店(8業態)
・喫茶(5業態)
・交通機関(4業態)
・レジャー施設(10業態)
・宿泊宴会場(6業態)
・弁当/給食(9業態)
・テイクアウト(13業態)
・ホームデリバリー(4業態)
外食産業マーケットデータ分析
・外食産業総市場規模推移
・カテゴリー別市場規模推移及び市場構造変化・将来展望
・外食企業売上高ランキング
・時間帯別構成比・市場分析
・客単価別市場分析
・食材市場規模推移
・インバウンド需要がもたらす外食産業の変容
・使用食材ランキング
提供形態別市場動向
・提供形態別(イートイン・テイクアウト・デリバリー)市場規模
・テイクアウト市場動向
・デリバリー市場動向
リーディング企業5社ケーススタディ
外食産業エリアマップ
・全国エリア別市場規模マップ
・業態別市場規模とエリア構成比
・エリア別動向
・エリア別外部環境分析
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