マーケット情報


主要白物家電、ロボット掃除機などの世界市場を調査

−2023年世界市場予測(2018年比)−
主要白物家電3品目合計 3億6,557万台(106.2%)
(冷蔵庫、洗濯機/洗濯乾燥機、電子レンジ/電気オーブンレンジ)
ロボット掃除機 1,710万台(139.0%)


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、新興国での需要やIoT/AI化された製品の需要が増加している白物家電など44品目の家電製品の世界市場を調査した。その結果を「グローバル家電市場総調査 2019」にまとめた。この調査では、衣住関連9品目、調理関連11品目、空調・給湯関連7品目、美容/健康関連10品目、その他7品目の国・地域別生産・販売動向の現状を分析し将来を予想した。加えて、主な家電製品のインバータ化率なども把握した。

◆注目市場

1.主要白物家電の世界市場

冷蔵庫の2018年の市場は、1億2,801万台(前年比1.4%増)となった。普及率の低い東南アジアなどは、需要が伸び悩んだことから微増となった。雨が多く天候不順であったことも要因の一つとみられる。中国は、不動産規制が継続し新築住宅数の伸びが落ち着いているものの、ECを通じた需要が好調だったため伸びた。北米は、景気が好調だったことから2018年は伸びた。日本は横ばいだったが、2019年10月に予定されている消費増税に向けて一定の駆け込み需要が期待される。しかし、一時的な需要増にとどまり、今後も横ばいから微減が予想される。

洗濯機/洗濯乾燥機の2018年の市場は、1億1,227万台(前年比1.6%増)となった。東南アジアが個人消費の伸び悩みにより需要が減少したものの、日本や中国などが比較的好調であったことから拡大した。日本は、ドラム式や、まとめ洗いや大物洗いのニーズがみられることから大容量機種が好調で伸びた。中国は、不動産規制が継続し新築住宅数の伸びが落ち着いているものの、需要は安定しており伸びた。今後は、普及率が低く伸びしろのあるインドやインドネシアなどが市場の拡大をけん引していくとみられる。

電子レンジ/電気オーブンレンジの2018年の市場は、1億411万台(前年比2.3%増)となった。中国の旺盛なECによる個人消費が市場拡大をけん引した。一方、日本はここ数年の高機能なオーブンレンジの伸びが落ち着き、シンプルな単機能レンジが単身を含む少数世帯の増加によって伸びている。しかし、今後は欧米などの成熟市場で大きな伸びが期待できないことから、市場は横ばいと予想される。

2.ロボット掃除機

2018年
2023年予測
2018年比
市場規模
1,230万台
1,710万台
139.0%

2018年の市場は1,230万台(前年比25.9%増)となった。世界最大の生産地である中国では、中国の大手ロボット掃除機メーカーが好調である。また、安価だが高い品質で生産できるメーカーも増加していることから生産量は伸びている。日本は、ロボット掃除機の普及率はいまだ低い状況であるが、iPobot Japanが新商品「ルンバe5」の発売開始に合わせて、東京メトロでの床面装飾とユーザーの生の声による車内広告を展開するなど、「一家に1台」をスローガンに積極的な販売促進に取り組んでいることから伸びが期待される。

2.美顔器

2018年
2023年予測
2018年比
市場規模
4,137万台
6,337万台
153.2%

2018年の市場は4,137万台(前年比7.6%)となった。美顔器は年々、身近な製品として認知度が高まっており需要が増加している。現状は中国での生産が最も多いが、美容に直結する要素が多いことから安価な製品よりも高品質な製品へ需要が集中しており、メイドインジャパンのブランド力が付加価値となっている。そのため、今後は日本での生産が増えていくとみられる。また、製品のIoT化が進んでおり利用者のニーズを踏まえたうえで、各種機能のIoT化により需要を獲得するとみられ、市場の拡大が期待される。

◆調査結果の概要

カテゴリー別家電世界市場

2018年
2023年予測
2018年比
衣住関連
5億2,061万台
5億7,414万台
110.3%
調理関連
8億2,900万台
8億9,403万台
107.8%
空調・給湯関連
5億5,869万台
5億2,897万台
94.7%
美容/健康関連
7億0,659万台
8億2,659万台
117.0%

衣住関連は、温水洗浄便座が需要未開拓な国・地域が多いことから参入メーカーによる拡販が活発化しており、伸びている。洗濯機/洗濯乾燥機は、普及率の低い新興国が好調であることから微増となっている。

調理関連は、食器洗浄乾燥機がライフスタイルの変化に伴い今まで規模の小さかった中国などの需要が増加している。冷蔵庫は、今後はインドなど普及率の低い新興国がけん引していくとみられる。小型の調理家電は炊飯器が生活の向上に伴いインドなどアジア圏で伸びている。

空調・給湯関連は、空気清浄機が空気の質に対する意識の高まりから、新興国でも注目を集めており需要が増加している。ルームエアコンは、中国のけん引によって伸びてきたが、今後は、潜在需要の大きい東南アジアや需要が安定してあるインドなどの新興国がけん引していくとみられる。

美容/健康関連は、美容に関連する家電が東南アジアやインドなどでの美容に対する意識の高まりによって伸びている。健康に関連する家電は、IoT技術を活用したヘルスモニタリング機能を搭載した製品が注目を集めており伸びている。

◆調査対象

衣住関連 洗濯機/洗濯乾燥機、衣類乾燥機、アイロン、掃除機、ロボット掃除機、浄水器、アルカリイオン整水器、ウォーターディスペンサー、温水洗浄便座
調理関連 冷蔵庫、電子レンジ/電気オーブンレンジ、IHクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機、トースター、ジューサー/ミキサー、コーヒーメーカー/エスプレッソマシーン、フードプロセッサー/フードチョッパー、電気ケトル、炊飯器、ワインクーラー
空調・給湯関連 ルームエアコン、電気給湯器、換気扇、扇風機、空気清浄機、除湿器、加湿器
美容/健康関連 メンズシェーバー、レディースシェーバー/脱毛器、ヘアドライヤー、ヘアアイロン、美顔器、電動歯ブラシ、血圧計、体重計/体組成計、体温計、マッサージチェア
その他 システムキッチン、トイレ、シーリングファン、業務用洗濯機、業務用乾燥機、業務用冷蔵庫、業務用エアコン

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2019/04/03
       
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