PRESSRELEASE プレスリリース

第14099号

コネクテッドカー(インターネット常時接続車)関連の世界市場を調査
−2025年世界市場予測(2013年比)コネクテッドカーは6,547万台(5.9倍)−

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、世界のコネクテッドカーと、搭載されるインターネット通信が可能なテレマティクスシステム※1、テレマティクスサービス※2、システム関連デバイスの市場を調査した。その結果を報告書「コネクテッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略 2014」にまとめた。

※1:自動車などの移動体でリアルタイムに情報を得るために搭載するシステム。※2:自動車などの移動体に、リアルタイムに提供される情報サービス。

◆調査結果の概要

1.コネクテッドカーの世界市場

2014年見込
2013年比
2025年予測
2013年比
世界市場
1,350万台
122.4%
6,547万台
5.9倍
(日 本)
167万台
110.6%
954万台
6.3倍
(北 米)
650万台
107.8%
2,284万台
3.8倍
(欧 州)
324万台
159.6%
1,498万台
7.4倍
(中 国)
78万台
185.7%
925万台
22.0倍

コネクテッドカーは、単独で、あるいはスマホなどと連携することでインターネット通信が可能なテレマティクスシステムを搭載した自動車の総称である。テレマティクスシステムとしては、テレマティクス対応のカーナビやPND、Mirror Link対応スマホ連携DA(ディスプレイオーディオ)、スマホ用車載通信クレイドル、モバイル端末連携テレマティクスシステム、カーナビやスマホ連携など多くの機能を統合的に備えたIVIシステムなどがある。

2014年のコネクテッドカーの世界市場は1,350万台が見込まれる。スマホを含むモバイル端末連携のテレマティクスシステムを搭載したコネクテッドカーを中心に市場が拡大することに変わりはないが、今回の調査ではMirror Link対応スマホ連携DA搭載のコネクティドカーが前回の予測ほどは伸びないとみて、2025年は2013年比5.9倍の6,547万台と予測した。

日本市場は、テレマティクス対応カーナビを搭載したコネクテッドカーで形成されてきた。主に米系自動車メーカーが展開しているモバイル端末連携のテレマティクスシステムなどの搭載は進んでいない。

北米では、米系自動車メーカーBIG3が自動車の情報通信分野に注力しており、IVIシステムやモバイル端末連携テレマティクスシステムの搭載が進んでいる。また、テレマティクスサービスの加入者も急増している。世界のコネクテッドカーの半数以上を占める(2013年)最大市場となっていることから、日系や独系自動車メーカーは、まず北米で展開し、その後各国・地域に展開している。

欧州はPNDが中心であるため、コックピット内はできるだけシンプルで、低コストに搭載できるシステムへの評価が高い。そのため、モバイル端末連携テレマティクスシステムの搭載が進むとみられる。一方、欧州系自動車メーカーが高価なIVIシステムの搭載車を北米市場に投入することを検討しているため、欧州でもIVIシステムの搭載が進み、両システムが混在する市場になるとみられる。

中国の潜在需要は北米に次ぐとみられる。上海GM(General Motors)のテレマティクスサービス「OnStar」の加入者が増加しており、また、2012年に規制が緩和されたことで外資の自動車保険系テレマティクスサービスプロバイダーの参入が今後活発化するとみられる。さらに、環境対策からEVなどの普及が推進され、将来的に環境対応車専用のテレマティクスサービスも活発化するとみられる。拡大するテレマティクスサービス市場とあわせ、コネクテッドカー市場の拡大が予想される。

2.主なテレマティクスシステムの動向

2014年見込
2013年比
2025年予測
2013年比
テレマックス対応カーナビ
1,387万台
107.1%
1,520万台
117.4%
モバイル端末連携テレマックスシステム
481万台
126.9%
1,320万台
3.5倍
IVIシステム
454万台
117.3%
940万台
2.4倍

テレマティクス対応カーナビは今後自動車の販売台数増加に伴い、拡大するものの、微増が予想される。その最大の原因は、まずテレマティクス対応カーナビの価格が以前より下がったものの、依然として高価である点と、もう一つは地図情報が更新されないため、リアルタイム情報を提供するアプリケーション(駐車場の満空情報など)が利用できないという点である。

現在最も有望なテレマティクスシステムは、スマホのようにアプリケーションをダウンロードできるApps機能搭載のモバイル端末連携テレマティクスシステムである。IVIシステムは、需要は拡大するものの、システム自体が高価なため、少なくとも中級以上の車種に限定されるとみられる。

◆注目アプリケーション

1.車載電波放送受信機の世界市場

2014年見込
2013年比
2025年予測
2013年比
世界市場
690万ユニット
138.0%
5,000万ユニット
10.0倍

衛星放送やインターネットラジオ、欧州DAB※3の受信機を対象とする。2014年の市場は690万ユニットが見込まれる。市場は北米、欧州に集約される。北米では車載電波放送はテレマティクスユーザーが利用するエンターテイメント系コンテンツの中で、最も利用数の多いアプリケーションである。いくつかの欧州の国では搭載の義務化の流れがあり、急速な普及とまではいかないものの、今後有望なアプリケーションの一つである。DAB対応の受信機の搭載が増え、今後市場の拡大が期待される。 ※3:デジタルラジオ規格。

◆調査対象

分野
品目
インフォテイメント用半導体 車載CPU/MPU(車載マイコン)、GPUコア(ビジュアルコンピューティングモジュール)、半導体メモリ(Flash-Nand/DRAM)
Car-IT/テレマティクスサービス 車載情報通信プラットフォーム(車載OS)、TSP(テレマティクスサービスプロバイダー)、自動車クラウド、Apps、プローブ情報/ビッグデータ、テレマティクス(OEテレマティクス)、EV/PHV専用テレマティクス、二輪車/超小型モビリティ専用テレマティクス、商用車テレマティクス、法人向けテレマティクス
テレマティクスシステム カーナビゲーションシステム、PND、スマートフォン連携ディスプレイオーディオ(Mirror Link)、スマートフォン用車載通信クレイドル、車載テレマティクスシステム(モバイル連携)、IVIシステム(車載情報通信システム)、ウェアラブル端末
通信機器、次世代システムハードウェア 車載通信モジュール/テレマティクスモジュール、車載GPS、車載短距離無線技術(Bluetooth/Wi-Fi/NFC)、車載用ワイヤレス充電器、車載カメラ、HUD(ヘッドアップディスプレイ)、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダ、後部座席/助手席インフォテイメントシステム
次世代ヒューマンマシンインターフェース MID(マルチインフォメーションディスプレイ)搭載車載メーター、音声インターフェース、ジェスチャーインターフェース、ハプティックデバイス(力覚提示インターフェース)
V2X 車車間通信(V2V)、路車間通信(V2I)、次世代光ビーコン
有望アプリケーション 地図情報提供/スマートフォンナビ、居眠り防止システム、盗難車両追跡システム、飲酒運転防止システム、車載電波放送(衛星放送/インターネットラジオ/欧州DAB)、テレマティクス自動車保険、ロードサービス(ロードサイドアシスタンス/bCall)、緊急通報(eCall/911Assist)、ADAS/自動運転車(AutonomousCar)、リモート故障診断(OBD)/回復、駐車場利用/カーシェアリング

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2014/12/19
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