PRESSRELEASE プレスリリース
■熱中症対策飲料市場 3,151億円(9.9%増)
~対策意識の高まりにより拡大。通年での需要獲得に向けた取り組み進む~
■果汁訴求飲料市場 3,638億円(5.4%増)
~リフレッシュやリラックスを目的とした、嗜好性が高い商品が伸長~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、コロナ禍からの回復に加え、価格改定により拡大している清涼飲料の国内市場について、要素の広がりがみられる「健康」、リフレッシュ・リラックスのニーズ拡大により新たな兆しがみられる「嗜好」、サスティナブルな取り組みやマーケティングにより多様化する「容器・資材」をキーワードに分析し、注目の市場として12品目を調査した。その結果を「転換期を迎える飲料業界の注目市場横断分析&市場環境動向」にまとめた。
なお、清涼飲料全体市場の詳細については「2023年 清涼飲料マーケティング要覧」でまとめ、6月2日に発表している。
◆注目市場
●熱中症対策飲料
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2022年 |
2023年見込 |
前年比 |
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2,867億円 |
3,151億円 |
109.9% |
飲料100mlあたり40~80mgのナトリウムを含有し、熱中症対策および水分補給を訴求する清涼飲料と経口補水液を対象とする。なお、ユニバーサルデザインフードなど介護食用途の飲料は含まない。
新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降は、外出制限やスポーツイベントの自粛もあり飲用シーンが減少したことから市場は縮小が続いた。しかし、2022年は外出機会の増加や徐々にイベントなどが再開されたことに加え、スポーツドリンク以外のカテゴリーで「サントリー天然水 きりっと果実」(サントリー食品インターナショナル)がヒットしたことで、市場は前年比二桁増となり、2019年に近い規模まで回復した。
2023年は、マスク着用や熱中症対策意識の高まりにより、市場拡大が続くとみられる。また、熱中症対策だけに特化しない、プラズマ乳酸菌配合など複数の健康性訴求商品や、「カルピス THE RICH」(アサヒ飲料)「サントリー天然水 きりっと果実」など嗜好性の高い商品の展開、お風呂あがりなどの日常的な水分補給を訴求したプロモーション活動などの取り組みにより、通年での需要獲得が進むとみられる。
●果汁訴求飲料
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2022年 |
2023年見込 |
前年比 |
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3,451億円 |
3,638億円 |
105.4% |
果汁飲料規格ではない、ミネラルウォーター類、紅茶飲料、無糖茶飲料、炭酸飲料、乳性飲料の果汁入り飲料を対象とする。
炭酸飲料や紅茶飲料を中心にレモンが定番フレーバーとして展開されているものの、健康意識の高まりによって甘さ離れが進む中で市場は近年苦戦が続いている。しかし、付加価値のひとつとして果汁を訴求した商品は数多く展開され、差別化やユーザー開拓などを担っている。
炭酸飲料では果汁の濃さやプレミアム感を訴求した大人向けの商品がプチ贅沢需要を獲得し、紅茶飲料では果汁を使用したフルーツティーなど季節感を訴求した商品の展開などが進められ、人気となっている。リフレッシュやリラックスを目的とした、嗜好性がより高い商品が伸びており、2023年には3,638億円が見込まれる。
●ラベルレス飲料
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2022年 |
2023年見込 |
前年比 |
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2,390万箱 |
2,840万箱 |
118.8% |
ラベル包装のないPETボトル飲料を対象とする。
2018年に市場が立ち上がり、大手メーカーを中心に展開商品を拡充しているほか、コロナ禍を経てECでの販売が定着してきたことも追い風となり、市場は拡大を続けている。特に、ミネラルウォーター類や無糖炭酸飲料など、習慣的な飲用者が多いカテゴリーを中心に、廃棄時にラベルをはがす手間を省ける利便性が支持されており、2023年の市場は前年比二桁増が見込まれる。
店舗販売の場合、ラベルレスはブランドや商品の特徴などの訴求が難しい点が課題となるが、PETボトルにエンボス加工を施す、首掛けラベルの採用、ボトルに直接印字することで対応が進められている。
また、脱炭素への認知・関心の高まりによって、大手メーカーだけでなく中小メーカーの商品やPBでの採用がみられるなど、企業規模やカテゴリー問わずラベルレス化が広がっている。さらに、ボトルtoボトル※のラベルレス飲料など、より環境配慮を意識した商品の展開なども進んでいくとみられる。
◆調査対象
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・特定保健用食品&機能性表示食品 |
・乳酸菌訴求飲料 |
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・熱中症対策飲料 |
・栄養補給系飲料 |
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・ノンアルコール・微アルコール飲料 |
・有糖・無糖別カテゴリー横断分析 |
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・果汁訴求飲料 |
・嗜好飲料vs.嗜好品 |
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・容器別カテゴリー横断分析 |
・ラベルレス飲料 |
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・容量別カテゴリー横断分析 |
・ボトルtoボトル※ |
※使用済みPETボトルを原料化(リサイクル)し、再利用したPETボトル
