PRESSRELEASE プレスリリース

第25082号

食のパーソナライズ化を実現するフードテック市場を調査
― 2030年国内市場予測(2024年比) ―
■パーソナライズフードテック市場 2,600億円(17.9%増)
規模の大きい関連機器・資材が市場拡大をけん引

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、個々人に合わせた健康の実現や嗜好の多様化などを背景に食のパーソナライズ化の需要が高まることを受け、それを実現するソリューション・サービスや食品、機器・資材などのフードテック(パーソナライズフードテック)市場を調査した。その結果を「食のパーソナライズ化に貢献する注目フードテックの最新トレンド」にまとめた。

この調査では、パーソナライズフードテック(食のパーソナライズ化を実現するフードテック)として、ソリューション・サービス、食品、機器・資材の市場について現状を明らかにし、将来を展望した。また、これらの市場の具体的な事例52ケースについても整理した。

◆調査結果の概要

■パーソナライズフードテックの国内市場

パーソナライズフードテックの国内市場

単身世帯の増加や共働き、リモートワークに伴うライフスタイルの変化や生活習慣病の増加などによる健康意識の高まり、グローバル化やインターネット普及で消費者意識が多様化していることなどを背景に、フードテックを活用した食のパーソナライズ化の進展と供に、それを実現するフードテックの需要が増加している。大手食品メーカーや家電機器メーカー、スタートアップなどの参入が活発化しており、多様化・細分化する消費者のニーズに合った食品や食体験が提供されることで、2030年の市場は2024年比17.9%増の2,600億円が予測される。


ソリューション・サービスは、2015年以降企業の参入が進み、近年は、健康・栄養の可視化・食事指導関連サービス、レシピ提案サービス、カスタムメニュー宅配サービスが市場拡大をけん引している。

消費者における嗜好の多様化や健康志向の高まりは続いており、パーソナライズを実現し、かつ健康に配慮したメニューについてのレシピ提案サービス、冷凍弁当などのカスタムメニュー宅配サービスはさらに伸長するとみられる。また、個別の対応が求められるアレルギー対応関連サービスが、従来は無かった学校給食や外食向けに展開されており、今後の需要獲得が予想される。


食品は、2024年にゲノム編集技術やオーダーメイド育種・養殖の商用化が実現したことにより、市場が立ち上がった。ゲノム編集技術で作られた食品は遺伝子組み換え食品に該当しないため安全性審査が不要であり、省庁への届け出のみで販売可能であることから制度面で最も販売ハードルが低いため、市場拡大に貢献すると予想される。


機器・資材の2024年の市場は、スマート調理家電を中心に1,800億円の規模となった。クラウドサービスやアプリ、家電機器との連携やAIによる自動調整などの展開がみられる。一方、身体拡張デバイスや3Dフードプリンターなどは研究開発や実証段階にあるものが多い。

今後は単なる機器・資材の販売に留まらず、付随して必要となる食材やサービスを提供し、消費者の行動変容をもたらす製品が求められるとみられる。また、少子高齢化が進む国内では、特に病院・介護・ヘルスケア向けとなる機器・資材の需要は高く、大きく伸びると予想される。また、身体拡張デバイスや摂食嚥下モニタリングデバイスは、2030年に向けて徐々に商品化と普及が進むとみられる。


◆調査対象

ソリューション・サービス
・健康/栄養の可視化・食事指導関連サービス
・レシピ提案サービス
・カスタムメニュー宅配サービス
・アレルギー対応関連サービス
・食品開発支援サービス

食品
・ゲノム編集技術
・オーダーメイド育種・養殖
・植物分子農業
・遺伝子組み換え技術
・次世代プラントベースフード
・完全栄養食

機器・資材
・スマート調理家電
・家電×食のサブスクサービス
・スマート調理機器
・身体拡張デバイス
・3Dフードプリンター
・パーソナライズ食器
・摂食嚥下モニタリングデバイス

ケーススタディ
・ソリューション・サービス26ケース
・食品9ケース
・機器・資材17ケース


2025/8/15
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