PRESSRELEASE プレスリリース

第21077号

産直ECプラットフォームを活用した農産物流通額は
2020年に前年比20.0倍の40億円
― 新型コロナの感染拡大を背景に生産者、消費者共に利用が急増 ―

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、道の駅などの直売所を除いた市場外流通で、ICTを活用して生産者と消費者を直接繋ぐ、新たな産地直結型農業ビジネスの国内市場を調査した。その結果を「農業ビジネスを進化させる産直テック関連市場の現状と将来展望」にまとめた。

この調査では、ECプラットフォームを活用した農産物流通ビジネスをはじめ、調査対象とした11社が展開する注目の産地直結型農業ビジネスによる農産物流通額を捉えた。また、各社の流通システムや収益構造などを明らかにした。

農産物は生産者が農協・出荷団体に出荷し、卸売市場や直売所を経由して販売されるのが主要な流通ルートであるが、新たな市場外流通ビジネスが活発化し、流通ルートが多様化していることから生産者は販売チャネルの、消費者や飲食店は購入先の選択肢が増えている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に生産者は新たに販路を拡大するため、消費者は家での食をより楽しむため、ECサービスを活用し始める動きがあることから、ますます市場外流通は増加するとみられる。今後は流通に携わるプレーヤー同士の連携やアライアンスなどが進むとみられる。

◆調査結果の概要

■注目産地直結型農業ビジネスによる農産物流通額

 

2020年

2019年比

2025年予測

2020年比

全 体

771億円

119.0%

1,080億円

140.1%

 

産直ECプラットフォーム

40億円

20.0倍

60億円

150.0%

※調査対象とした11社が展開するビジネスによる農産物流通額
※産直ECプラットフォーム(ECプラットフォームを活用した農産物流通ビジネス)は全体の内数

11社が展開するビジネスによる農産物流通額は、国内の農産物総流通額の1%未満と小さいものの、2020年は新型コロナの感染拡大を背景に販路が狭まった生産者、ステイホームにより外食の機会が減少した消費者による利用が共に急増し、大幅に拡大した。中でも、オイシックス・ラ・大地をはじめとした宅配ミールキットや、産直ECプラットフォームによる流通額が増加した。

特に、ECを活用し、生産者から消費者などの購入者に農産物を直接配送する産直ECプラットフォームの伸びが注目される。プラットフォーマーであるビビッドガーデンやポケットマルシェなどが個人消費者向けのサービスを充実させたことにより、2020年の流通額は前年比20.0倍の40億円となった。

今後、市場の伸びは緩やかになるものの、新たな産地直結型農業ビジネスを併用する生産者が増加し、徐々に定着していくと予想される。また、消費者もこだわりのある農産物への需要やハレの日の利用のほか、レシピ付きでの販売や生産背景をストーリーとして楽しむコト消費としての需要により、利用者数は増加していくとみられることから、新たな産地直結型農業ビジネスによる農産物流通額は拡大すると予想される。

◆調査対象

産地直結農業ビジネス

・産直ECプラットフォーム

・宅配ミールキット

・産直卸売流通

・規格外品流通

・卸売/小売業者などと連携した流通

注目ビジネス企業事例

産直ECプラットフォーマー

 

・ビビッドガーデン

・USEN

・ポケットマルシェ

・やさいバス

・レッドホースコーポレーション

・Heart Full

産直テック関連事業者

 

・オイシックス・ラ・大地

・農業総合研究所

・バリュードライバーズ

・クックパッド

・プラネット・テーブル

 


2021/08/05
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。