PRESSRELEASE プレスリリース

第22105号

モーター、インバーター、ギアボックスなどが一体化した
eAxleの世界市場を調査
―2035年予測(2021年比)―
■eAxleの世界市場 5,670万台 (37.5倍)
EVでの搭載が進み市場拡大。3in1が主流も、8in1の採用広がる。

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、モーター、インバーター、ギアボックスを一体化した3in1に加え、周辺ユニットとも一体化した4in1の採用や8in1の開発が進むeAxleの世界市場を調査した。その結果を「2022年版 機電一体電動パワートレイン“eAxle"の2035年までの市場展望」にまとめた。

この調査では、eAxleやインホイールモーターといったEV、PHV、HVのパワートレインをタイプ別に分析し、将来を予想した。

◆調査結果の概要

■eAxleの世界市場

2022年見込

2021年比

2035年予測

2021年比

316万台

2.1倍

5,670万台

37.5倍

eAxleは開発時間や開発費用、生産コストを削減できることから、中国自動車メーカーが価格競争時代に突入したEVで積極的に採用を進めている。中国メーカーの参入や生産拡大による低価格化に伴い、EVを中心に搭載が進み、2035年には5,670万台が予測される。

現状はモーター、インバーター、ギアボックスが一体化した3in1が主力である。既に技術が確立されており、故障率が低く、軽量化やコストダウンが最も進んでいることもあり、需要が最も高い。中国自動車メーカーでは周辺ユニットと一体化したeAxleの需要も高く、DC-DCコンバーターが加わる4in1は2022年から採用が始まっている。

さらに、車載充電器やジャンクションボックスなどが加わった8in1の開発が加速しており、2035年に向けて、採用が広がるとみられる。一方、一体化する部品が増えるため大型化し搭載スペースが限られることや、充電関連機器は基幹部品の中で故障しやすい点が課題になるとみられる。

◆調査対象

パワートレイン

・機電一体eAxle(モーター、インバーター、ギアボックスが一体化したユニット)

・インホイールモーター(ホイール内、またはホイールと連動した車軸にモーターを配置したシステム)

対象車両

EV、PHV、HVの乗用車

エリア区分

日本、北米(カナダ、米国、メキシコ)、欧州(EU27か国、英国、EFTA4か国)、中国、その他


2022/10/13
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。